おいしいで地域を元気に
当プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
マルチハンターズ 料理担当のハセケンこと長谷川です。
皆さんにとってジビエの印象はどういうものですか?
高級そう?希少な食材? 臭みがありそう?といった声が多いかもしれません。
でも料理人でジビエ料理を専門に扱っている僕は、知っています。
ジビエがおいしく、身近にあるということを。
だから、
「ジビエをもっと身近でおいしい食材と思ってほしい」。
そう思ってこのプロジェクトを立ち上げました。
■背景
僕はイタリアンレストランで6年、ジビエのシャルキトリーのレストランで3年半料理人としては働いていました。その時にジビエを扱っていましたが、同じ種族でも仕入先や部位、仕入れる季節によって味が全く異なるのです。
「なんでこんなに違うんだろう?」
僕は好奇心を刺激され、自ら狩猟免許を取り、狩りの現場を体験したのですが、そこには、いくつか問題がありました。
1.獣を仕留めた後の処理の仕方が人によって違う
狩猟免許は、罠の使い方、銃の扱い方、狩猟に対する法律については学びますが、仕留めた後の処理、解体についてはほとんど触れません。なので、狩人が独学で身につけたり、先輩に教えてもらったりという状態で、誰も正しい処理を学んでいないまま行っています。仕留めた直後の処理はジビエの味にも大きく影響が出ます。
2.猟師さんが仕留めた獣をおいしく食べていない
猟師さんたちの中では美味しくないからと言って仕留めた獣を食べない方も多くいました。それは家庭で楽しめるジビエのレシピが出回っていないこと、正しい処理の仕方を行っていないというのが原因の一つだと思います。
3.仕留めた獣の9割が廃棄されている。
これが一番衝撃でした、現在、狩猟や有害駆除で仕留められた獣の9割以上が廃棄処分されています。1割も食卓に上がっていないのです。もっと活用が進めば、飲食店でも出しやすくなりますし、一般家庭にも届けられるのにと思います。
4.狩猟免許を取ったけれど、狩りをしない人がたくさんいる
狩猟に興味があって免許を取ったけれど、狩りをしないでいるペーパーハンターがたくさんいるようです。理由は周りに教えてくれる人や一緒にやる人がいないというのが一番だと思います。
これらの問題は実際に狩猟免許を取り、現場を経験して知りました。
僕は自分にできることは料理人として、ジビエのおいしさを伝え、普及に貢献したいと思い、専門の料理店を開店したのですが、コロナの影響で4月にはお店をたたむことになりました。
そのあとは、出張ジビエ専門料理人として、活動を始めました。
仲間との出会い
出張ジビエ専門料理人として一人で活動をしていたところ、飲食店仲間から、狩猟免許取った友人がいると現在のメンバーである、笹本と並木を紹介されました。
2020年10月仲間の集まりで、彼らが用意するジビエを料理して出すイベントをしたいというので料理人としてイベントに参加することになったのがきっかけで、意気投合し、同年12月には日本マルチハンターズというサークルを立ち上げ、ジビエの復旧活動を開始しました。
1月は緊急事態宣言が出てしまったため、オフラインで実施予定だったイベントを急遽オンラインに切り替え、オンライン ジビエ料理教室を開催しました。初めてのイベント、そして初めてのオンラインということで不安もありましたが、参加者から喜びと共感の声をいただき、自分たちの活動の価値を実感できました。
そして、僕たち、日本マルチハンター