動物たちが「桝目描き」と呼ばれる特殊な描法で描かれるこの柄は若冲の独創性が感じられる作品として注目を集めています。桝目描きと呼ばれる、タイルのような表現技法は友禅染めでは抜染技術を使うことで表現しました。型枚数23枚に及ぶ大作になりました。23色の染料を使い染めています。
夏はずっとアロハを着たい!
シルクだと手入れが大変かも、という方には東レの綿100%素材を上回る吸水性を有する快適素材「セオ・アルファ」を使って仕立てたポリエステル100%のアロハシャツがおすすめ。
サラサラとしたドライ感で清涼感のある着心地のアロハシャツで、お手入れも簡単です。
【鯉】
鯉は川魚の長として、また「鯉の滝のぼり」の故事から立身出世を意味する吉祥柄とされています。黄河上流の龍門という急流難所を鯉が登り切れば龍になるという説話から「登龍門」という言葉が生まれたと言われています。日本では鯉は出世魚として好まれ端午の節句に男児が立派に成長するように願う鯉のぼりが立てられます。この柄はその鯉を丸紋のように図案化し、モダンさを出した柄になっています。
【桜ぼかし】
日本的な風物を取り合わせて、デザインの美しさに重点が置かれているこの柄は、古典模様が組み合わせてあります。 伝統的な文様からは色々な意味が読み取れます。例えば模様の中に本が描かれていますがこれは能の謡曲本です。能は江戸時代、武家の教養であり、当時の女性の文学的教養を表して女性の衣裳文様にも多くみられます。蝶や松と藤の組み合わさった柄など能の描く幽玄の世界を表現しています。
【花と雅楽】
大正から昭和初期の女児の晴れ着です。四季花が咲き、雅楽の鳥兜や楽器が描かれいかにも雅びな雰囲気を出している王朝模様です。
【花と孔雀】
美しい尾羽の孔雀が華やかな花々に囲まれて静かに佇んでいます。大輪の花は沙羅をイメージしているのでしょうか。沙羅はインド原産の「仏教の三大聖木」のひとつです。孔雀は熱帯地方に棲み、美しい姿で古くから多くの国々で愛されてきました。孔雀は毒虫や毒蛇を食べることから「人々の災厄や苦痛を取り除く功徳がある」とされ信仰の対象となっています。禍を取り除いてくれる孔雀と高貴な聖木があなたを守ってくれるでしょう。
どうやって染めてるの!?
友禅染は江戸時代、元禄年間、町人文化が栄えた頃に生まれた技法です。当時、京都の知恩院の門前で扇絵を描いていた宮崎友禅斎という人の絵が人気を集め、その人気絵師の画風を着物の模様染めに活かしたものが始まりとされています。手描き友禅と型友禅があり、一点ものを絵師が一つ一つ描いていくのが手描き友禅。図案を型に起こして同じ図案を何枚も染めるのが型友禅です。
主に型友禅の技法で染めています。
まずはじめに配色データを元に色の原色を調合していきます。
細かいミリグラムまで正確に計る為に、今も分銅を使って計っています。
染料ができたら配色伝票に沿って、染めて行きます。
このときに左右の力のバランスが違うと色の濃度に差がでてしまいます。
また体重の掛け方でも上下に濃度の差が出てしまいます。
キッチリ均等に、初めから最後まで同じ濃度で染められるか、職人の腕の見せ所です!
一色一色丁寧に染めて行き、染めの工程は終了です。
染めた生地はその後、蒸し屋さんに運ばれ200度の釜で蒸されます。
蒸されて初めて染料が熱に反応して、生地に染まります。
蒸し終わった後は、余分な染料を何度も洗い、洗濯した時に色落ちなどがしないように入念に洗ってもらいます。乾燥させて次は整理屋さんにて生