農業に取り組み、大豆・大麦から育てる醤油・味噌造りをしています。

農業に取り組み、大豆・大麦から育てる醤油・味噌造りをしています。
日本人の日々の食事に欠かせない醤油や味噌。だからこそ安心できるものを創業以来90年近く追求してきました。当社はあまり類を見ない、原料から育てる醤油・味噌造りを試みています。「農之蔵(みのりのくら)」シリーズは当社の理念を実現したブランド商品です。ふるさとの味を未来につなぎ、地域への恩返しを続けます。

げます。10畳ほどの室に移し、麻布の床の上に蒸し大麦を広げます。麦が人肌まで冷めるのを待って振り入れる味噌用種麹。大麦一粒一粒に麹が付くよう丹念に切り返します。室の温度は30度以上、冬でも汗をかく作業です。
布で包んで一晩、ゆっくり醸したら、翌朝7時には麹の塩梅を確かめます。季節によってその日の天気によって変わる麹のはぜ込み具合。その時々で見極めるのが匠の技。
時間と湿度と気温、どれをとっても同じものはない、その日その日の麹と対話して最良の麹を造り上げます。職人の心意気が麦の一粒一粒まで入っている、そんな麹の花を目指しています。

2、農業への想い
大豆、麦。自然に艶やかな一粒の実り

大豆、麦は、蔵の近隣に点在する畑を駆け回り栽培しています。
永年原材料から栽培する最高の醤油・味噌づくりをしてみたいと願っており、父である三代目当主が大豆と大麦の栽培をはじめました。平成20年には農業法人を設立、土づくりから育む醤油・味噌づくりの始まりです。思うようにいかない自然を相手にするからこそ、収穫の喜びはひとしお。その喜びが仕込みへと駆り立てます。
日本の食の根幹となる調味料である醤油・味噌。その原料を一から自分たちで育むことに誇りを持って毎日汗を流しています。

3、地域貢献への想い
良質な湧水と肥沃な田畑に恵まれたことに感謝

鹿児島県薩摩半島の南部、南九州市川辺町は美しい水の郷です。熊ヶ岳、鎌塚山など四方を緑あふれる山々が囲んでいます。町をたゆたう万之瀬川、環境省名水百選に選ばれた「清水の湧水」のほか、こんこんと水が湧き出る町内各所の水くみの名所。標高600mほどの周りの山々でろ過された鮮烈な水。醤油・味噌づくりの蔵にとって、なくてはならない宝です。日本人の食を守りながら育てつつ、地域への恩返し(貢献)を続けていきます。

▼このプロジェクトで実現したい3つのこと

1、安心して食べることのできる、本物の醤油味噌を作り続けていきたい
食は命といわれるように、私たちの体は食べたもので作られます。醤油・味噌は毎日のように食べるもの。だからこそ本当に安心して口にできるものにこだわるのは、蔵の責務だと考えています。
その理念を実現するためにはコストがかかっても良いものをつくりたい。自分の家族、子供、赤ちゃんにも食べさせられる、笑顔の食卓の脇役になれたら嬉しいです。

2、日本の食文化を守り続け、未来に伝えていきたい
味噌汁の香る、食卓の風景。日本人の心に宿るふるさとの原風景です。90年近い創業以来変わらない信念「手をかけ、時間をかけて丹精する」。家族そろって安心して食べられる安全な原料を使い、自然の力を借りながら、心を込めた醤油味噌作り。この美味しさ、素晴らしさを一人でも多くの方に知っていただき、日本の食文化を未来につなぎたいと思っています。

3、地域の味を守り、地域貢献の一役を担いたい
昭和40年に約22,700人だった我が鹿児島県南九州市川辺町(かわなべちょう)の人口は、平成22年には約13,900人と減少しました。このままではふるさとの味が途絶えてしまう危機を感じています。地域に根ざした家庭の味を次の世代に繋いでいかなければならない。また、当社の商品に欠かせない、湧き水をはじめ豊かな自然も守り継いでいきたいと考えています。

どうか皆様のお力添えをお願いいたします。
▼和食だけじゃない、まだまだ広げたい醤油味噌の可能性

和食に多く使われる醤油味噌ですが、実はいろいろな調理に向いた万能選手なのです。
この魅力を一人でも多くの方に知っていただき、多彩な