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1894年築の古蔵で移住夫婦が造る「メイドイン尾道」のクラフトビール
3 ~ 4 分
【なぜ、私たちは尾道でクラフトビールを作ろうと思ったのか?】
1.私たち夫婦
2.転機
3.運命の出会い
4. 1894年築の古蔵との出会い
5.仲間との出会い
6.移住
7. 古蔵からビール醸造所へ
8. おいしいビール造りのための修行
9.クラフトビールにかける思い
[私たち夫婦]尾道市に転入した記念に市役所の屋上で佐々木真人(58歳)、食品会社で働いていましたが過労のため10年ほど前から体調を崩し、体調がよくなったり悪くなったりの状態が続きました。最近体調がよくなるにつれ現在の会社で働くことだけが仕事ではないのではと考え始めるようになりました。一方、旅行会社で働く妻の佐々木真理(57歳)は3・11から東北地方の観光地が立ち直っていく様を目の当たりにして地方創生に関心を持つようになりました。
[転機]熊野古道 那智大社へ向かう大門坂を上る3年前に熊野古道を旅した時に、東京から移住して熊野野菜をブランド化して農家を盛り上げようとカフェを営んでいる女性と出会いました。「60過ぎても働き続けたいと思ったときに第一次産業をやろうと思いここに来ました」という彼女の話を聞いて、そういう生き方もあるんだなととても共感しました。自分たちの手で何かを作って地域を盛り上げられたらサイコーだね!何を作るかって、大好きなビールがいいな!!(単純にビールが大好きなんです)乗り込んだバスに向かって手を振り続けてくれる近露の宿やお店の人たちに手を振り返しながら、二人でそんなことを話してワクワクしていました。
[運命の出会い]
しまなみ海道をサイクリングでは、どこで始めればよいのか?移住相談のために有楽町の移住支援センターに出かけたところ、ふと目に入った広島県移住フェア。4年前にしまなみ海道をサイクリングしたこともあり好印象だった尾道市のブースへ。因島出身の担当者に「尾道でクラフトビールを作りたいのですが…」と切り出すと、「えっ、クラフトビールですか!?」ものすごいリアクション。これが運命の出会いとなり次から次へといろいろな方を紹介していただき尾道への人の輪がみるみる広がっていきました。
[1894年築の古蔵との出会い]地面がむき出しで壁も崩れているところが
朽ち果てているものの太い梁に圧倒される1か月に一度は尾道へ行って物件を探すも思うように見つからない日々が過ぎていました。そんな時たまたま立ち寄ったバーのマスターが借主を探している大家さんがいるとわざわざ千葉の私たちに連絡してくださいました。物件を見に行くと、それは商店街に面した扉から奥へと続く通路のさきにあり、埃だらけの古びた土蔵でした。太くて立派な梁に圧倒され「探していたのはここだ!」2人でここにブルワリーを作ろうと即決しました。
[仲間との出会い]尾道ブランディングの仲間たち古蔵の入居を決めたもののほとんど人脈がない私たちでしたが、古蔵の大家の山本さん、表のレモネード屋を営んでいるデザイナーの櫻武さん、工務店(映像会社も)の長尾さんと尾道ブランディングというチームを立ち上げ、尾