はじめまして、タンザニア大好き、WATATU株式会社と申します!
タンザニアやアフリカの貧困問題を持続可能なビジネスで解決するため、元JICA海外協力隊の3名で2020年12月に設立した会社です。
現在、15名の農家さんと一緒にビジネスを行っていますが、さらに100名へ規模を拡大するにあたり、皆さまのご支援を募りたくこちらのプロジェクトを立ち上げました。
はじめに、僕たちの事業のきっかけとなったあるメンバーのエピソードからお伝えさせてください。
2017年、JICA海外協力隊としてタンザニアのマングラ村で活動することになった僕(三戸)は、地域の農家さんたちに畑の耕作を教えてもらっていました。
彼らはクワを使い、人力で耕作します。しかしこの農作業が尋常ではなく重労働なんです。
クワがこんなにも重たいことはその時知りました。手には数時間でまめや水ぶくれができ、皮が薄いと農家さんに笑われます。
その時、彼らは言いました。
「こんなに大変なのに働いても働いてもいつまでも生活が変わらない。どうやって生活を良くするのか教えてほしい。」
こんなにも大変な仕事を1日中やって稼げるお金は、100円~良くても200円ちょっとくらいです。
え? 少なすぎませんか?
日本でアルバイトをすれば1日1万円くらいは稼げます。
100倍近い差じゃないか!
アフリカが経済的に貧しいことはもちろん知っていました。協力隊に行かずに、見ぬふりもできたかもしれません。でも、日本とは違う世界がそこにあるという、紛れもない現実に僕は触れてしまいました。
「彼らは一生この状況で過ごすのだろうか?」
「僕が同じ状況におかれたら将来に希望を
持てるだろうか?」
「生まれた場所が違うことでこんなにも差があるのはどうして?」
「こんな世の中、何かがおかしいだろ..」
もちろん彼らの生き方は悲観的な事ばかりではなく、惹かれる部分も多いです。
しかし、
「働いても働いても変わらない」
あの言葉がずっと頭から離れませんでした。悶々と考えながら、タンザニアの農村で2年間を過ごしました。
僕にクワの使い方を教えてくれた農家さん
帰国して1年が経過し、気が付くと、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっていました。
「タンザニアのみんなは大丈夫かな?」そんなことを思いながら、第1回緊急事態宣言が解除されたある日、 同じく元タンザニア隊員の岡本龍太と井﨑奨に再会しました。
彼らも帰国後同じようにタンザニアの役に立ちたいと考えていました。僕たちは話し合い、あの、大きな大きな問題『貧困の連鎖』と闘うため、もう一度タンザニアに行くことを決めました。
今度は、策があります。
それは、僕がタンザニアを離れる頃に一番仲良しの友人(ラマ君)と始めた、稲作を通じた収入向上に向けたチャレンジでした。
僕たちの人生を変えることになった友人のラマ君
タンザニアの人は確かにお金を持っていません。しかし、長年農業とともに生きてきたノウハウがあり、農業をやりたいという強い思いもあります。
それなら、「彼らの強みを活かして、足りない部分をの僕たちがサポートしてあげることで農業をうまくやることができるのではないか?」こんな仮説をもとに実験を始めました。
そして、ラマ君は僕の帰国後1年半、畑の面倒を見続け、小さく始めた農業を4倍ほどの規模に成長させることが出来たのです。
この方法(詳細は後述)をもとにすれば、他の農家さんの生活も変えることができるはずです。さらに、ビジネスとして事業収益を上げ