仕上げています。
Strawmaestro / 野村優妃
はじめまして!ストローで日本の飲食業界をアップデートする「Strawmaestro」の代表を務めております、野村優妃です!
現在世界的に、プラスチックによる海洋汚染問題をきっかけとして、ストローの廃止に向けた動きが進んでいます。
ですが、無くすという選択肢だけでは、本来の製品価値をも失ってしまいます。
Strawmaestro(ストローマエストロ)は、ストローの魅力を伝えることで「身近なモノの消費と価値を見つめ直す」きっかけをつくるプロジェクトです。
ストローをきっかけとして、普段の生活の中では注目することの無いモノ達の価値を意識するきっかけを作りたいと常に思っていました。
ソマノベースの奥川さんに「木のストローでコラボできないか」と声をかけていただいたことから、木製ストローだけが持つ良さや、ストローのプラスチックや紙以外の素材に触れてもらえる機会を多くの人に提供できるのではと考えました。
このプロジェクトで作った木のストローは、当たり前のように使用してきたプラスチックスストローでは意識することのなかった香りや口触りを楽しんでいただき、木の素材ならではの温かさ、香りの豊かさを感じていただけるように仕上げました。
3プロジェクトで製作したのは木のお茶とコップとストローです。
3つの木材製品を合わせて『茶繋木』と名付けました。
お茶は長く日本人の生活に溶け込み、もてなしの心や、落ち着き、気分転換の時間を与えてくれるものとして、私たちの生活に寄り添ってきました。
そんなお茶を通して、日本の人々と木々をつなぐ存在になって欲しいと、この名をつけました。
日本木材の持つ香り、手触り、音、色合い、風味を、存分に感じていただけるよう工夫を凝らしました。
是非じっくり味わっていただけたらと思います。
木茶
森の中にいるような「杉の香りがふわっと口の中に広がる瞬間」を目指してブレンドしたのはおがくず。
まず最初に立ちはだかった壁は、滅菌が可能な製造所を見つけることでした。
木の香りを殺さずに安全なお茶にできる場所を探し続けました。
信頼のおける製造所を見つけたのも束の間、口に残り鼻から木の香りがすっと抜けるような調合を行う難しさにぶつかりました。
お茶を飲むことの多い日本にも「木のお茶」は多くありません。
日本のコンテストに入賞したパティシエをアドバイザーに迎えて何度も試し、木の香りがふんだんに溢れるよう香水と同じ抽出法を採用して2種類のブレンドを完成させました。
木杯
木茶の香りをより引き立たせるために選んだ木材は、埼玉県飯能市の西川材。
西川材は江戸の町の建設に多く使われたことで有名な、香り高いブランド材でした。
長い長い歴史を持つその木材は、私たちの長く使って欲しいという思いに合致し、日本人になじみのある淡い橙色は、私たちのこころを踊らせ即決させるほどでした。
木の1番の魅力は、その素材が生き物であり、長い長い月日を重ねて今この手の中にあるといった実感を感じられることだと思っています。
その月日がそのまま現れた年輪を見せるには、一本の木をそのままくり抜く製作方法でした。
しかし木という素材は濡れると縮む性質を持っており、製造法を間違えれば割れてしまうなどの問題が起こります。
多くは縁と底の材を分けてつなぎ合わせます。
ですが、私たちは一つの木であることにこだわりました。
デザインは埼玉県飯能市の林業家「kinoca」さんに、難しい製造は八王子にある「渡辺木工店」さんに、ご協力いただきました。
一つ一つ丁寧に削られ、温かいお茶も楽しめるよう耐熱加工も施されています。
木藁
ストローといえば現在環境保全の観点からレジ袋と同様無くす動きが盛んなものです。
近年では紙ストローが普及し始めましたが、ふやけてしまう等の理由から、ストローそのものをなくす動きも出てきています。
ですが、特に女性やお子さんにとっては、あったら嬉しいもの。
なくすのではなく、環境にも人にも優しい素材へのアップデートが必要なのではないでしょうか。
私たちは、全ての商品を木で作ることにこだわっていたこともあり、捨てることができ、洗い続ける必要もない木のストローを考えました。
木は加工が難しい素材で、真ん中だけを削り出すことは簡単ではありません。
そこで、薄くスライスした木材を巻き上げてストローを作ってくださる方を探しました。
茶繋木のコップとお茶に合うように15cmで特注し、今回のセットに仲間入りを果たしたのです。
【応援メッセージ】
今回リターンとして、お茶・コップ・ストローのセット「茶繋木」だけでなく、それぞれ単体でもお選びいただける