リターン品はお送りいたします。
場所(予定・詳細発表後日):
福江島(山本二三美術館)、奈留島、久賀島(久賀島観光交流拠点センター)、椛島(椛島地区公民館・伊福貴診療所)、中通島(有川港ターミナル・ホテル マルゲリータ)、小値賀島、宇久島
主催:五島市、五島市教育委員会、山本二三美術館
共催:新上五島町、小値賀町、佐世保市
後援:長崎県
支援金の使い道
額装費、複製画制作費、作品輸送料、作品保険代、リターン制作費等に使用させていただきます。
新型コロナウイルス対策について
※新型コロナウイルス感染症の状況を見て、各自治体が必要と考えられる対策を考慮し、実施いたします。状況により本展が延期となる可能性もありますが、時期を変えて必ず実施いたします。延期となった場合もリターン品はお送りいたします。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。
長引くコロナ禍に対して、様々な状況の方々がご心配やご不安を感じていることと思います。五島の山本二三美術館も2度の休館指示、観光客の激減から苦しい状況が続いており、五島列島の人々も同様だと思いますが、この先どうなるか見えないことに不安を覚えざるをえません。本展開催予定の5月頃はどんな状況になるか分からず、延期になる可能性を念頭に起きつつ多くの関係者と打ち合わせを進める中で、「果たしてこの選択で良いのだろうか?」と自問自答することも少なくありません。
しかし、山本二三の「五島百景」が10年という歳月をかけて、このタイミングで完成したことは事実です。このタイミングで完成したことはただの偶然かもしれませんが、そこには意味を感じ、見出したいという気持ちがあります。絵画はウイルスを撃退することはできません。衣食住の様な生活の必需品でもありません。では、この時にあって「五島百景」の絵にできることは何もないのでしょうか。そんなはずはありません。ここにひとつの新聞記事があります。「五島百景」が完成したという記事を読んでの読者の声です。そこにはこう書かれていました。
故郷が五島である私にとって個展開催はとてもうれしく、「わが故郷は百景の中に描かれているだろうか?」と気になって紙面に目を凝らしました。すると「奈良尾神社のアコウの樹」という風景画の作品タイトルがあり、私は思わず懐かしさが込み上げ、さまざまな思い出が脳裏に浮かんできました。(中略)奈良尾神社は昔から地元で鎮守の森としてあがめられています。小学生の頃の夏休みに、神社の参道をまたぐように幾つもの根を張った木の下をくぐって、境内でラジオ体操をしたり、友達と日が暮れるまで遊んだりしました。(中略)コロナ禍が少し落ち着いたら、孫を私の故郷に連れて行き、迫力のあるアコウの樹を見せてあげたいです。
この投稿は山本二三にとっても本当に嬉しい声でした。「五島百景」の絵を通して、希望と言うと大げさでしょうが、未来に向けた前向きな気持ちを伝えることができるのではないだろうかと実感したそうでうす。こんな時だからこそ、少しでも良いニュースが伝えられたら、とも感じたそうです。
健康や衣食住がまず重要であることは言うまでもありません。しかし、それだけで人間が生きているわけではありません。希望や、未来に向けた前向きな気持ちが人の生活にどのような影響を与えるかは皆様ご存知のことと思います。五島の方に限らず、本展の趣旨にご賛同いただける方はご支援をよろしくお願いいたします。山本二三という美術家の67年間、眼と体を通して生まれた「五島百景」。山本二三の集大成とも言えるこの作品た