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もっとたくさん本が読みたいんじゃけぇプロジェクト
5 ~ 6 分
はじめに
こんにちは。広島県廿日市市立廿日市小学校PTA会長の中島賢一朗です。
廿日市小学校は母校です。
2020年は新型コロナウイルスの影響でいろいろ大変でした。学校、地域のイベントの多くが縮小、中止となり、児童の成長機会が減ってしまいました。
でも、「読書」は別です。いくらでも成長機会を生み出せます。コロナの影響もゼロです。
物語の主人公と自分を重ね合わせ、楽しいこと、悲しいこと、その気になれば何だって追体験できる。それが「読書」です。
廿日市小学校は令和2年度文部科学大臣表彰の全国有数の読書活動推進校です。児童の年間図書室貸し出し冊数は48,686冊 (2019年)にもなります。
しかし、長い間、年間図書費が全国平均の半分程度(今でも)だったことで、蔵書の新陳代謝が不十分で、ピカピカの新刊、話題の本、ずしりと重い高価な図鑑などは希少です。
本年度はPTA、地元経済界からたくさんの寄付・寄贈をうけましたが、児童の旺盛な読書欲を満たすまでには至っていません。
十分な図書購入費確保のためには行政に働きかけるべきですが、時間がかかりすぎます。
児童の成長は待ってはくれない。
だったら、自分たちでいま、すぐ、できることをやるしかない。
学校図書費をPTAで集めてみよう。
クラウドファンディングプロジェクトを立ち上げた理由です。
廿日市小学校図書室はこんなところです
蔵書数15,780冊(蔵書数目標達成のため廃棄したくてもできない書籍が5,000~6,000冊あるのでどうにかしたい!)
児童の年間貸し出し冊数平均67冊 (100冊超えの本柱児童はゴロゴロいます)
人気本の取り合いは日常茶飯事(イメージ)
先日入荷したばかりの新刊は空っぽ
廿日市小学校図書費(2019年度)の現状
年間図書費は全国平均の半分くらいです
学校図書館2019年12月号データ参照
児童一人あたりに換算すると全国平均の4分の1くらい
学校図書館2019年12月号データ参照
図書費不足のため何をしてきたか
慢性的な学校図書費不足を少しでも解消するため、私たちPTAは2020年7月、すぐに実行可能な2プランを立て、動き出しました。
1)PTA予算からまとまった金額の寄付実施(金額は結構もめました)
2)地域で活動する団体に寄付・寄贈お願い運動(プレゼンたくさんしました)
その結果・・・
●廿日市小学校PTAとして20万円の寄付を実現(2020年度)
●廿日市ロータリークラブより10万円分の図書寄贈(2020年度)
●宮島口ライオンズクラブより図書カード寄付(2万5千円分)(2020年度)
当初は1年くらいかけてこつこつ寄付を集めるつもりでしたが、驚くことに3ヶ月で目標を達成できました。これにより、”ある程度の寄付実績ができればチャレンジすべきかな” と考えていた「クラウドファンディング」プロジェクトを前倒しで立ち上げることができました。地域のサポーターのおかげです。本当にありがたいです。
※写真は2020年11月30日に行った「図書寄贈式」の様子。
左:廿日市ロータリークラブ松本会長 右:廿日市小学校北川校長
このプロジェクトで実現したいこと
集まった支援金は全額、PTAにて書籍購入し、廿日市小学校へ寄贈いたします。
たくさんの本が蔵書に加わることで図書室の抱える問題がいくつも解決できます。
たとえば、
●廃棄すべき蔵書を心置きなく整理でき、図書室がすっきり。