壺も置けるようにできます。下の段には引き戸のコンパクトな収納を設置し小物が収まります。内部天井にはLEDを設置し、暗い場所でも明るく照らしてくれるようにしました。
材料は国産の桐とウォールナットの無垢材を使用しています。桐は日本国内で一番軽い樹木で、水対比3:1という軽さです。「仏壇を動かしたい」と考えている人は多いようで、この小さくて軽い仏壇は非常に便利だと思われるでしょう。お部屋の模様替えをしたり、お引越しをするときなども簡単に移動することができます。また、壁掛けも可能ですので設置場所は自由に選ぶことができます。
表面を焼いて、宇造り仕上げにしています。そうすることで色合いに濃淡ができ、木目が立体的に現れるのでとても風情を感じられる表情になります。見た目が黒っぽくなると、実際は軽いのに重厚感と高級感が出てきます。また桐の花言葉に「高尚」という言葉があり、まさに品のある穏やかさを感じさせてくれる存在となっています。表面には防水処理を施していますので水をこぼしても問題ありません。余計な装飾は付けず、できるだけシンプルにしていますので水拭きで簡単にお手入れができます。
製作風景
桐の特性
・吸湿性、放湿性に優れている
桐は多孔質で、まるで発泡スチロールのように気泡状の独立した組織が密集してできていて、この空洞が空気中に湿気の多い時には水分を吸い、乾燥すると水分を吐き出すことで湿度を調整してくれるので、外気の影響を受けにくく、保湿性・断熱性に優れています。
・湿気に強い
桐は多孔質で水分を呼吸するように調節します。よって、桐を用いた収納具は湿度を一定に保ち中身を湿気やカビから守ります。高温多湿の日本で昔から桐箱が使われてきた理由の一つです。
・抗菌作用
桐にはタンニン・パウロニン・セサミンなどの成分が含まれており、防虫や抗菌の作用があります。衣類などを守るだけでなくアトピー喘息などの原因を抑え、空気が綺麗な空間で健康に暮らせるのです。
・燃えにくい
桐の熱伝導率は低いうえに、着火点は425℃と高く、非常に燃えにくい木です。万が一燃えても表面が炭化しやすく、内部まで燃えるには時間がかかります。この優れた耐火性によって、桐は金庫の内張やお城の階段などに古くから利用されてきました。
・柔らかい
桐は他の木材に比べて柔らかく、弾力性があります。柔らかな肌触りは心地よさや温もりを感じさせ、昔から裸足で履く下駄の材料としても好まれてきました。
・軽い
桐の比重は、水を1とするとわずか0.3です。
つまり日本列島に育つあらゆる樹木の中で一番軽い木材です。
・遠赤外線効果
桐も遠赤外線を放射しています。温度あるものは人間でも石でも遠赤外線を放射していますが、桐の遠赤外線の放射率は炭素と同等で、人体の発する遠赤外線の波長9.4μと同じだと言われており血行の流れを促進し老廃物の排出を手助けしてくれます。
「桐の超能力」より抜粋
・癒しの効果
桐自体からマイナスイオンが放射され、室内全体を癒すと言われています。
また、焼桐にいたっては、マイナスイオンは木炭の3倍あることも分かりました。
なによりも、天然木の持つ自然の旁香は、精神的なリラックスをもたらします。
これまでの活動
創業100年以上の歴史の中で培ってきた伝統的な製法ですべて手作りしているため、非常に丈夫で何代にもわたって使えます。当社の代表である稗田正弘は2009年に福岡県版「現代の名工」、2015年には「大川の匠」に選出さ