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【東京・荒川区】職人と皆様を繋ぐ拠点を作りたい!~「下町の道の駅」を目指して~
5 ~ 6 分
初めまして!ARAKAWA ii VILLAGE(アラカワイイビレッジ)の女将でございます。
ご興味を持ってくださり、ありがとうございます。
私たちARAKAWA ii VILLAGE(アラカワイイビレッジ)は、「あら、かわいい。荒川イイ!」を合言葉に、東京都荒川区、西尾久という街で “下町の道の駅” をテーマにした小さな複合施設を作るプロジェクトを進行中です。
「店長」や「責任者」など普通の肩書も多々ある中、「女将(おかみ)」という肩書に違和感をお持ちの方もいらっしゃると思います。
私たちの運営するARAKAWA ii VILLAGEは、ショップの運営から企業を対象としたデザインワーク等、様々な役割を持っています。
そのため、”店”や”デザインスタジオ”というより、私たちを必要としてくれる全ての人々に対して開かれた”施設”でありたいと考えています。その人々の望みを叶えたり目標達成のサポートをする、いわばお世話役のような立場という理由から、女将を名乗らせていただく運びとなりました。
東京、下町ならではの良さを発信する”場”を作りたい
よく聞かれるのが、「なぜこの場所で?」というご質問。
確かにJRの駅からは遠く、都電荒川線が主な交通手段。ARAKAWA ii VILLAGEの場所をご存知の方は口々に「こんな奥まった場所でよく店作ろうと思ったね」とおっしゃいます。確かに、住宅地の奥の奥。おまけに背後には隅田川が流れています。偶然通りかかって多くの人に知ってもらうには厳しい場所です。
それでも、私たちを熱く突き動かしたストーリーがこの場所にはあります。
それは、この場所がかつて鉛筆工場だった。という事。
昔からものづくりの街だった東京都荒川区の基幹産業の一つだった鉛筆。
建築家のスケッチにも、ジェット機の設計にも、パリコレで称賛されるファッションのデザイン画にも、鉛筆は、すべてのものづくりの始まりの場所にいつも一緒にいて、クリエイターのインスピレーションをそっと支えて来ました。
惜しまれつつ閉業した鉛筆工場から、誠に勝手ながらバトンを受け継いだつもりでおります。
これからも、鉛筆にかわってものづくり産業を支えたい!そう思っています。
テーマが “下町の道の駅” と申し上げましたが、ご存知のとおり、現在の東京都荒川区は田畑の広がる地域ではなく、あいにく新鮮な農産物を販売する、従来の道の駅ではありません。
私たちが目指すのは、この街で『暮らす人』がいつでも立ち寄れて、毎日をちょっと豊かにするものが手に取れるお店である事が1つ。
もう1つは、この街で『働く人』の仕事を知ってもらう場所になる事。
江戸時代から職人の街として発展して来た東京都荒川区。
江戸の中心部から程近い立地、隅田川が流れていて物流がスマートな事など、理由は様々のようですが、金属加工・木工・ガラス加工・染色etc…このコンパクトなエリアにこんなに多くの技術が凝縮されているのは全国でも稀な事です。
現在もたくさんの町工場があり、職人さんのお話を伺うたびに、技術・アイデア・情熱を持って仕事をしている事に胸を打たれます。
私たちの暮らしを支えるこの街の職人さん達は、街の宝物。これを絶やしてはいけない。
この街で感じる事は、荒川区の街も人も、情に厚く、外部からやって来て何かを始めようとする人に対してとても寛容。 それが若者や外国人であっ