住民たちの健康と笑顔を守ります。
4. 簡易手洗い場ベロニカバケツの製造と分配
前回のクラウドファンディングで頂いた支援金で、ベロニカバケツ(簡易手洗い場)をコミュニティ内に13カ所設置しました。現地のボランティアリーダーが、マーケットやバス停など住民がよく利用する場所や、他地域からの流出入が多い場所を考慮して設置場所を選定しました。現在も、井戸からバケツへの水の補充や石鹸の管理は、現地のボランティアメンバーが担当しています。しかし、コミュニティ住民にインタビューを行ったところ、ベロニカバケツの設置場所が家から遠いと感じている住民も多くいるようです。今回のクラウドファンディング支援金の一部を、ベロニカバケツの追加設置に活用し、セイチェレ村のコミュニティ住民が安心して暮らせる環境を作っていきます。
当団体の「村おこし」事業は、SDG 17 <パートナーシップ> を通して、多分野で事業を行うことで、相乗効果的に各分野の課題解決を目指します。「課題は複雑に絡み合っている」という認識のもと、各々事業の成果が他事業へも影響しながら、「誰一人取り残すことなく」セイチェレ村の発展に寄与します。
コロナウイルス対策事業では、公共手洗い場の不足や感染予防用品(マスク、石鹸)の調達により、SDG 3 <健康&福祉> と SDG 6 <水&衛生> にアプローチします。
農業ポポー事業では、現地の主要農作物とポポーの栽培技術支援と加工物の製造&販売支援を行い、セイチェレの日雇い労働者に就労機会を提供することで、SDG 1 <貧困> と SDG 2<飢餓> にアプローチします。
農業講習事業では、ガーナ農業省や研究機関等の様々なステークホルダーと協同(SDG 17<パートナーシップ>)し、講習への参加者を選ばす、全住民を対象にキャパシティビルディングを図ることで、SDG 1<貧困> と SDG 2<飢餓> にアプローチします。
教育事業では、生徒向けに職業体験や社会見学機会を含むキャリア教育を実施することで、SDG 4<教育> にアプローチします。
ジェンダー事業では、セイチェレ村で「若すぎる妊娠 → 退学 → 就業困難 → 貧困 → 若すぎる妊娠」という負のループが発生していることや、経済的理由により衛生的な生理用品を使用できないという現状を打破するため、適切な性教育や布ナプキンの製作技術支援を通して、SDG 3 <健康&福祉>、SDG 4 <教育>、SDG 5 <ジェンダー> にアプローチします。
今回のセイチェレ「村おこし」事業の目的は、貧困問題及び貧困問題に起因する諸社会課題 を「農業 × 教育 × ジェンダー」で多角的に解決していくことにあります。今回の事業は、ViVIDが事業実施主体となりセイチェレ住民を巻き込み「村おこし」事業を行います。
今後の事業の展望として、セイチェレにおける地域コミュニティ開発をより効率的でより効果的に実施していくために、One Team Approachを基にした事業を、2022年8月より展開していく予定です。
One Team Approachとは、様々なステークホルダー (個人、NGOs、民間企業、研究機関等) を巻き込み、 訪問支援と施設型支援を統合した「アウトリーチ with センターアプローチ」で、脆弱な立場にいる住民を取りこぼすことなく、「ViVIDの3つのミッション」(課題解決・価値創造・機会創出)を達成し、コミュニティ住民の色鮮やかな生活を実現していく、我々ViVIDが実現を目指す開発手法で