【桜ライン311】未来に伝える避難の目印として、看板(サイン)を設置します!

【桜ライン311】未来に伝える避難の目印として、看板(サイン)を設置します!
岩手県陸前高田市。未来に東日本大震災の教訓を伝えるため、津波の到達地点に桜を植樹していますが、私たちの活動を示すものはありません。多くの人々の目に触れたとき、桜の意義を伝えられないのは本意ではありません。震災から10年を機に植樹地に看板(サイン)を設置し、より多くの人々に伝えたいです!

はじめに・ご挨拶

はじめまして。認定非営利活動法人桜ライン311と申します。
私たちは、東日本大震災で学び、感じた想いを教訓として未来に伝承するため桜を植樹しています。桜を植樹する場所は、岩手県陸前高田市内の津波到達点です。距離にして約170㎞に、17,000本の桜並木を作ろうと、2011年10月団体として活動を始めました。

「私たちは、悔しいんです。」

私たちが活動を始めた強い想いです。
団体設立から10年、植樹した桜に込めた想いは人それぞれかもしれません。
しかし「もしまた津波が発生した時、この桜並木より高いところに逃げて命を守ってほしい」という願いだけは揺るぎません。

桜の植樹活動を通して、津波を経験していない世代や、未災地の方にも災害は「他人ごと」ではなく「自分ごと」として感じてもらえるよう普及啓発活動の一環として講演活動なども行っています。

桜ライン311 | 陸前高田市の津波到達点上に桜を植樹し、震災を後世に伝える為のプロジェクト (sakura-line311.org)
このプロジェクトで実現したいこと

桜の植樹地は、351カ所(2021年1月時点)。そのうち、設置許可をいただいた市有地および民有地の30カ所に、桜ライン311の活動や桜の意義を表示した看板(サイン)を設置したいです。

また、桜にも複数の種類があります。苗木を植樹し花が咲くまで数年、花を確認するまで桜だと気づかないケースもあり、苗木にも樹名板を設置したいと思います。

看板(サイン)や樹名板を設置することで、地域住民だけでなく陸前高田市を訪れた人々にも興味を持っていただき、より広く活動の意義を、そして避難の目安として周知して未来へとつないでいきたいです。

「この桜より高い所へ避難」といったメッセージを、初めてみた人でもわかるよう言葉にすることで、一人でも多くの命を守ります。

【看板(サイン)】

《デザインイメージ》

サイズ:W394mm×H294mm

【樹名板】

《デザインイメージ》

サイズ:W175mm×H120mm

私たちの地域のご紹介

岩手県沿岸部の最南端にある陸前高田市。県内では温暖で冬の降雪量も少ないことから「岩手の湘南」とも呼ばれています。三陸海岸に面しており、ワカメ・ホタテ・カキ・イシカゲ貝などの養殖も盛んで海からの恩恵を多く受けています。
海からの恵みだけでなく、市を流れる気仙川は鮎の遡上でも知られ全国からの釣り人が訪れます。
高田の町の背後には氷上山(海抜875m)が控え、市内小中学校の遠足コースにも選ばれるほどのハイキング登山にはもってこいの山があります。ほどよい汗をかきながら登った山頂からは、復興最中の市街地や太平洋、宮城県の唐桑半島まで見渡すことができます。

2011年3月11日に陸前高田市を襲った津波は最大17.6m。被災世帯数は、地震と津波の被害を合わせ8030世帯(全世帯の99.5%)。死者・行方不明者数は人口のおよそ7.2%にあたる1806名に上りました。

震災前は約7万本の松による白砂青松「高田松原」で有名でしたが、震災後は津波でも倒れなかった「奇跡の一本松」(現在はモニュメント)で知られ、高田松原の松を再生する植樹活動もほぼ終了しています。隣接している県の施設の東日本大震災津波伝承館(いわてTSUNAMIメモリアル)からつながる防潮堤に登ると、植樹した松の苗木畑の先に砂浜が見えるようにもなりました。

2020年12月時点で約9,000本の松の植樹が終了し、かつて白砂青松の名勝に讃えられた高