「慰安婦」被害者の絵に出会える『咲ききれなかった花』を翻訳出版したい!


月19日(土)頃   出版記念オンラインイベント

6月中        リターン発送

※オンラインイベントはZoomにて行います。Zoomアプリ、インターネット環境が必要となります。
最後に

本プロジェクトは希望のたね基金の活動の一環です。日本軍性奴隷制問題もしくは「慰安婦」問題と聞くと、日韓の政治的対立の問題だとされてしまうのが現状です。しかし、被害当事者であったハルモニたちの存在なくして、この性暴力の歴史を振り返ることはできません。今回翻訳刊行をする「咲ききれなかった花」を通じて、まずはハルモニたちの力強く美しい姿を、著者イ・ギョンシンさんの素敵な絵とともに見て、読んで、感じていただきたいと思います。

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
メンバー紹介

梁澄子(ヤン・チンジャ)

キボタネ代表理事。通訳・翻訳業。1990年から「慰安婦」問題に関わり、在日の「慰安婦」被害者・宋神道さんとの関わりを通して、被害者たちの心の傷の深さを知りました。そして本書を通して、同じように言葉にできない痛みと傷を抱えた被害者たちと再び出会いました。2019年の渡韓時に本書を知って以来、何とかこれを翻訳出版したいと願ってきました。

北原みのり

1991年に金学順さんが声をあげたとき、私は大学生だった。当事者が声をあげた以上、解決しないわけにいかない、すぐにきっと解決できるはず。そう楽観的に信じていた四半世紀前の私に言ってあげたい。「甘すぎるよ」と。「慰安婦」問題は、この国のアキレス腱だ。国は力尽くで、この問題を忘れさせようとしてきた。「そうはさせない」と、急所に正面から切り込んでいった当事者と支援者の運動は、どれほど過酷だったことだろう。性暴力被害者が声をあげれば叩かれ、なかったことにされるのは、今も同じだ。だからこそ私は、この運動に関わりたいと思う。女性たちの無念を記憶するために。次世代に声と記憶をつないでいきたい。

石田凌太

都内大学4年生。専攻はジェンダー論、特に戦時性暴力について勉強中です。『咲ききれなかった花』の翻訳出版プロジェクトにおいて、本クラウドファンディング実施を担当しています。美術を通じたハルモニたちの自己表現の過程が、鋭くも繊細に描かれた本作品を日本でも多くの人に読んでもらいたいという思いから、本プロジェクトに携わっています。

高廷林(コ・ジョンリム)

希望のたね基金とマリーモンドジャパンの専従スタッフ。『咲ききれなかった花』のメイン画像の製作などデザインを担当。留学のため来日し、日本に来てはじめて詳しく知ることができた「慰安婦」問題。私のように「慰安婦」のことがよくわかっていない方や「慰安婦」に関心はあるんだけど、どう接したら良いのか悩んでいる皆さんにぜひ読んでいただきたいです。本書を通して文字だけではなく、絵から感じられる全ての感情を一緒に共有したいと思っています。

小田明美
書籍編集者。1969年生まれ。1991年より単行本書籍の編集にたずさわる。2021年3月始動の作家北原みのりさんの出版会社アジュマブックス創設メンバー。東京医大等入試差別問題当事者と支援者の会。デジタル性被害者支援NPOぱっぷす事務局。慰安婦被害者支援活動の「希望のたね基金」代表理事梁澄子さん翻訳の本作品『咲ききれなかった花』を担当。絵の先生として著者がハルモニたちとどのように打ち解けて、慰安婦であったときの苦しみや悔しさ、そして怒りといった言葉にならない心