実施理由/背景
三保松原の文化芸術に親しみ、郷土力を培うとともに自然の中で豊かな時間を共有する
三保松原は観光資源の一つでもありますが、私達の思索の場、安らぎ自分を回帰させる場でもあります。
自然景観とは精神の一部です。私達が享受してきたように、三保の松原の景観や自然を守り後世に伝えるためには、行政の力だけではなく三保松原に愛情を持つ地域の人々が核となり整備活動など多くの方々に助けていただくしかありません。保全に人間の力が必要なのです。その実現のために人間の能力である心(文化芸術・情操)叡智(科学技術力、森林管理)行動(暮らし・観光・ボランティア)を柱とし、三保松原を中心にした自然と共生する現在の理想郷づくりを目指しています。
「天のはごろもプロジェクト」はなかでも一番大事な心の部分である文化芸術の啓蒙を目的としています。三保松原学を提唱して、なにより地域の青少年や子供たちに足元の地域の宝を学ぶ場を提供したいと考えております。若い感性は何らかの啓示を受け、情操教育は郷土力を磨き人の核となり将来無駄になることはありません。その力が光り輝けば、地域を支え三保松原は真に地域の宝となります。県内外から訪れる来訪者にも喜んでいただき、クールジャパンとして海外の方々にも注目されることでしょう。
プロジェクト内容説明
天のはごろもプロジェクト 名勝三保松原展清見潟展三保松原美の世界への誘い
【企画展】名勝三保松原展清見潟展三保松原美の世界への誘い
【内容】
(1)羽衣村の天のはごろもコレクションなどを使った「みほしるべ」(静岡市文化創造センター)での展示企画
(2)御穂神社参道の文学木札の紹介
(3)近隣の学校施設への啓蒙宣伝
(4)企画展の案内冊子 制作
私達は長年三保松原の歴史文化芸術の啓蒙啓発をはかり、松原の整備活動を合わせて行ってきました。文化と環境保全は両輪であると考えています。みほしるべができたことにより整備活動は移管し今後は私どものスタートであった、歴史文化芸術の啓蒙に軸足を戻すことができるようになりました。
昨年度はクラウドで出資を仰ぎ参道の文学木札を修復いたしました。すでに天のはごろもコレクションはみほしるべに飾らせていただいていますが啓蒙活動を広げるため絵画の展示もできるようにしたいと考えています。市と連携してどなたにも喜んでいただける企画展を実現したいと希望しています。
羽衣周辺地区は神社や歴史的碑文がルートになっています。
点在しているこれらをセンター中心にまとめれば他にない文化性の高い楽しく学べる散策の道となります、ご支援いただければ幸いです。
目指すところ
三保松原に文化村を創出し地域の宝としての観光の在り方を模索し悠久の場とする
三保松原は富士山世界文化遺産の構成資産として除外勧告を受けながらも登録されました。多くの人たちが喜んで下さり若者たちに新しい希望が灯った一方、この慶事が所詮観光産業に寄与する程度のものであろうという無関心な地域の人々や企業が多いことにも驚きました。
私達は富士山が文化芸術の源泉として文化登録されたことを忘れてはいけないと考えています。古典的景勝地三保松原が一転登録となったのも文化芸術の視点から外すことができないと再認識されたからです。
目的は来訪者の増加や安易な観光土産を開発することではなく、松原の景観を守り、何よりその文化芸術性を啓蒙、継承する義務を世界に果たさなければなりません。清見潟は三保半島内海の景観、清水港のことですが、三保の砂州全体が清見潟の構成要素として絵画的空間に