発達障害当事者100名の声からうまれた、目にやさしいノート『mahora』

発達障害当事者100名の声からうまれた、目にやさしいノート『mahora』
発達障害当事者100名の声からうまれた、目にやさしいノート『mahora(まほら)』。ユーザーのみなさまのご要望から、新色を加え「小さなサイズのノート」・「A4サイズのシート」が新たに誕生しました。ぜひ、あなたのお気に入りのアイテムを使ってみてください。


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発達障害当事者100名の声からうまれた、目にやさしいノート『mahora』
10 ~ 12 分

初めまして。
大栗紙工株式会社の大栗康英と申します。
私たち大栗紙工株式会社は、今を遡ること90年、昭和5年に大阪で創業しました。
創業当初は帳簿の製造・販売を行っていましたが、昭和38年に時代の流れを読み、生産品目を学用ノートに転換し、大手文具メーカーの製品の受託生産を始め、以来約60年にわたりノートの生産を続けてきました。
その間安定した品質のノートを製造し、納期をきっちりと守り、価値に見合った価格で生産することをひたすら追求し、受注先様からも高い評価をいただいております。

長年協力工場としてやってきた私たちですが、「いつかは自社のブランドを作り、世に出したい」という夢を持ち続けていました。
その想いを果たした商品が、昨年2月に発売した 発達障害当事者100名の意見から生まれたノート『mahora(まほら)』  です。

今回は『mahora(まほら)』レギュラー商品 「レモン」 「ラベンダー」 に加えて、新色の 「ミント」 と、ご要望の多かった「小さいサイズのノート」、「A4サイズのシート」を新ラインナップに加え発売させていただきます。

私たちは発達障害当事者の支援団体である一般社団法人「Un Balance(アンバランス)」様と出会えたことから、ノートに使いづらさを感じている発達障害の方がたくさんいらっしゃることを知りました。

長年ノート製造に携わってきた私たちだからこそ、ノートに関するお客様のお困りごとを少しでも解消したいとの想いから開発した商品が、“発達障害当事者の100名の意見から生まれたノート「mahora(まほら)」”

ですが、まだまだ認知度がありません。
困っている方々に対して「こんな商品が世の中に存在するということを知ってほしい」、「手に取っていただき、学習のお役に立ちたい」という想いから、今回のクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げさせていただきました。

きっかけは、2019年6月に大阪産業創造館で行われた「中小企業ならではの情報発信」というプレスリリースに関するセミナーに参加したことでした。

セミナー終了後に講師の先生と名刺交換をさせていただき、当社ではノートを生産していることもお話しさせていただきました。
その時講師の先生から、発達障害当事者の支援をされている一般社団法人があること、先生がその法人を応援されていること、発達障害当事者の方々は既存のノートに対し使いづらさを感じていらっしゃる点があることをお聞きし「発達障害当事者の方々が本当に使いやすいノートを一緒に作ってみませんか?」というお誘いをいただきました。

60年近くノートの生産を行ってきましたが、新商品の開発に関してはまったくの素人でした。
当時を思い出すと、『ただただお役に立ちたい、作ってみたい』という強い想いがこみあげてきたことを覚えています。

私たちは、製品開発の初期段階から発達障害当事者の方々を巻き込んだインクルーシブデザイン的手法で、商品づくりに取り組みました。
「当事者のお困りごとの解決のためにヒアリングとアンケートを実施し、その結果を反映したサンプルを作る。そして再びそのサンプルに対するヒアリングとアンケートを実施し、改良を行う。」ということを繰り返しました。

こうして集めた問題点は大きく3つにまとまりました。

3つの問題点の解消に向けて次のように取り組みました。

①『色』の問題
13色の中紙