のサンプルを用意し、まぶしさが気にならない好みの色を選んでいただきました。
②『行』の問題
行がはっきりと識別しやすい中紙の罫線を考え、
太い線、細い線が交互に印刷されたもの
薄いあみかけを施し、一行ごとに帯状の薄いあみかけを印刷したものを作りました。
それぞれで、線の間隔や帯の幅の違ったものも数種類作成しました。
③『デザイン』
中紙は思い切って日付の記入欄などを無くし、「罫線だけのすっきりとしたデザイン」にしました。
このようにして試行錯誤の中作成したサンプルを、支援団体である一般社団法人「Un Balance(アンバランス)」様にご協力いただき、最終的に合計3回にわたり、約100名の発達障害当事者の方々を対象にアンケート調査を実施しそれを元に、今までになかったまったく新しいノートを開発することができました。
名前の由来に触れておきます。(ネーミングにもこだわりました)
『まほら』とは「住みやすい場所」「すぐれたよい所・国」を意味する日本の古語で『まほろば』の元となった言葉です。
私たちが作るノートが皆様にとって「使いやすいノート」「心地よく使っていただけるノート」であってほしいという想いを込めて『mahora』 と名付けることにしました。
このようにして開発した『mahora』 をテスト販売する為に各2000冊程度生産しました。
いよいよ発売です。
発売に際し、これまでご説明しました開発に至った経緯や、発達障害当事者の方々のご意見をうかがいながら共同で開発したことなどをプレスリリースで発信しました。
取り組みの内容を評価していただいた多くの新聞社で記事にしていただくことができ、そのお陰もあり、教育庁や学校、各種支援団体など多方面の方々のご意見をうかがうこともできるようになりました。
その中で、
・薄い緑色の中紙のものがほしい
・中紙の色ごとに2種類の罫線を選べるようにしてほしい
・色々なサイズを揃えてほしい
・ノートではなく、1枚もののシート(できればA4サイズ)がほしい
といった多くのご意見をいただくことができました。
受託生産では決して聞くことのできなかったユーザーの皆様の意見に触れ、さらにその想いを叶えたいと考え、今回の商品ラインナップの拡充を決定し、カタチにした商品が今回の「小さいサイズの『mahora』ノート」、「A4サイズで両面が使える『mahora』シート」です。
商品の特徴は
・目に優しく書き心地に優れた色付きの中紙
・書いている行がはっきりとわかる罫線
・必要なものだけに絞ったシンプルなデザイン
一度使っていただき、ストレスフリーなその心地良さを実感してみてください。
『mahora(まほら)』のこだわり
1.中紙に光の反射を抑えた、目に優しい国産色上質紙を採用発達障害当事者の方々の問題点の1つに、
「白い中紙だと光の反射がまぶしく、使いづらい」
というものがありました。
光の反射を抑えた目に優しいノートがほしい。
mahoraの中紙には、白い紙に比べ光の反射を抑えられた、国産色上質紙を採用しました。
さらに、今回採用した国産色上質紙は、通常のノートに使われている中紙に比べ約10%程度厚くなっています。
そのため強い筆圧で書いてもへこみにくく、またすべりが良いので書きやすく、消しゴムで消す時にも紙がくしゃくしゃにならずきれいに消すことができます。
色の選定に際し、13種類の色の紙を用意し、どの色の紙が使いやすいかを発達障害当事者の方々に選んでいただいた、レギュラー商品のレモン、