1300年の長い歴史を持つ加賀温泉郷を、未来に繋いでいきたい。

1300年の長い歴史を持つ加賀温泉郷を、未来に繋いでいきたい。
1300年もの歴史を持つ石川県・加賀温泉郷。近年、旅館・飲食店が一丸となってさまざまな取り組みを行い、県内外の集客に繋げていたものの、コロナ禍の影響で観光客が激減。加賀を愛してくださる方や、いつか行ってみたいと思うあなたと一緒に、加賀温泉郷の未来を作るプロジェクトです。

はじめに・ご挨拶

ご覧いただきありがとうございます。合同会社加賀温泉です。

私たちは、観光協会、商店街、行政、その他、加賀温泉郷に関わるさまざまな組織の調整の場となって、加賀温泉郷の活性化のための活動を、まちづくりの観点から総合的に企画・調整し、その実現を図るまちづくり会社です。

はじめに、石川県にある加賀温泉郷のご説明をします。「山中」「山代」「片山津」「粟津」 の4つの温泉で構成されている、1300年もの長い長い歴史を持つ温泉郷です。

松尾芭蕉や与謝野晶子、谷崎潤一郎、北大路魯山人など、誰もが知る文化人や芸術家に愛されてきました。歴史を重ねてきたからこそ伝統のおもてなしや、流れてきた時を味わえる旅館がたくさんあります。

日本三名山のひとつとして名高い「霊峰白山」の恵みにより育まれた温泉は、それぞれの温泉地によって異なるロケーションと効能を持ち、何度来ても飽きることがありません。

たとえば、片山津の総湯は周囲をぐるりと柴山潟に囲まれ、水と溶け合うような感覚を味わえます。一方で山代温泉の象徴でもある古総湯では、ステンドグラスのような美しい九谷焼のタイルがもたらす、温泉の神様がそこにいるように感じられるどこか非現実的な空間で、昔ながらの「湯あみ」スタイルでじっくりと温泉そのものを楽しめます。

もちろん旅行といえば、美味しいグルメも欠かせません。日本海の新鮮なカニやエビ、地酒。九谷焼や山中塗の美しい器で味わう食事は、五感をまるごと満たしてくれます。最近では地元の食材を活かした「加賀パフェ」をさまざまなお店が独自のスタイルで作り上げ、人気を集めています。

「遊びに来てください」と言いたいのに言えない現状と、加賀温泉郷がやってきたこと

<画像提供/葉渡莉>

しかし、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の影響で、お客さんの数は激減。加賀温泉郷は先が見えない状態が続いているのが正直なところです。温泉郷は、ときに寂しさを覚えるほどに静かな日々が続いています。

加賀温泉郷は、心まで温まり、体の中から日頃のストレスやモヤモヤをリセットできるような気持ちの良い温泉や美味しい食事、素晴らしい景観をはじめとした、リフレッシュにぴったりな場所。何かと落ち込むことが多い時期だからこそ、皆さんの体と心を癒すべく「遊びに来て元気になっていってください!」……と、本当であれば言いたいところですが、なかなか気軽にお誘いすることができない状態が続いています。

コロナ禍で誘客ができない中何ができるかを考えて、2020年7月には旅館や地域を広く支援できるECサイト『かいねや加賀』を立ち上げ、行き場を失った多くの地域のお店にお金が回るようにお手伝いを始めました。

全国の方が、今購入すると未来にお得に使える宿泊券や飲食券。旬の味覚を味わえるお取り寄せグルメ。職人が手がける伝統工芸品。さまざまな加賀温泉郷にまつわる商品を購入して、おうちでゆっくりと楽しむことができます。

特に、未来に泊まれる宿泊チケット「みらい宿泊券」は、旅館など宿泊施設の宿泊料を前払いで購入することで、宿泊施設にとっては直接的な支援になり、買う人にとっては少しお得に泊まることができるもの。お互いにとって良いことがあるように、仕組みを整えました。

加賀温泉郷は、この温泉地をもっとたくさんの人に知ってもらい愛してもらえるように、これまでにもさまざまなチャレンジを行ってきました。

たとえば、2011年からは「レディー・カガ」と銘打ち、加賀温泉の旅館やお店で実際に働く女性を起用した観光キャン