北海道下川町のトマト&蜂蜜&トドマツ使用。対話を紡ぐお酒「EZOUSAGI」誕生

北海道下川町のトマト&蜂蜜&トドマツ使用。対話を紡ぐお酒「EZOUSAGI」誕生
冬はマイナス30度に下がる、森にかこまれた北海道下川町。人口約3,200人の町から、特産品のフルーツトマトと蜂蜜、そしてトドマツがコラボレーションした、手作りのお酒が生まれました。異なる価値観を持つ人同士が対話を紡ぐ、きっかけに。そんな思いで、クラフトリカー「EZOUSAGI」をお届けします。

北海道の、北の森の小さな町・下川町で、一つの特別なお酒が誕生しました。

その名も、クラフトリカー「EZOUSAGI」。

トマト農家と養蜂家、そして森を守る人々が手を取り合い、それぞれの素材を活かして誕生した、手作りのお酒です。

私たちが暮らす地域が、ちょっとだけでも心地よくなるように。

そして、異なる価値観や、異なるフィールドを持つ人同士の、会話のきっかけを紡げるように。

クラフトリカー「EZOUSAGI」は、そんな願いを込めた新しいお酒です。
クラフトリカー「EZOUSAGI」はブリコラージュ的につくるお酒

「EZOUSAGI」は、私たちが暮らす北海道下川町に、もともと存在している材料のみで作られました。

素材は、フルーツトマト、蜂蜜、そしてトドマツ。トマトや蜂蜜のお酒はすでに存在しますが、これらのコラボレーションによる蒸留酒は、日本初。北海道産の唯一無二の組み合わせが、オリジナルの香りと味を作り出します。

フルーツトマトと呼ばれるトマトは、糖度8度以上。

ツヤツヤした甘味の強いトマトは、全国にもリピーターがたくさんいます。下川町は農業ができる北限の地域で、日本最北のフルーツトマトとも言えます。

蜂蜜も、100%下川町産。キャリア30年以上の養蜂家・中村守一さんが、先代の後を受け継いで下川町に辿り着きました。

現在は和歌山県と北海道の二拠点で養蜂業を営んでおり、下川町に辿り着き、8月には菩提樹の蜂蜜を採取しております。「EZOUSAGI」に使われている蜂蜜は、ほんのりハーブの香りがするのが特徴です。

そしてトドマツは、クリスマスツリーを思い浮かべていただくと、その馴染みのあるシルエットが想像できるでしょうか。柑橘系の、さわやかな香りが特徴です。

トドマツは、林業・林産業が基幹産業である下川町にとっては、シンボルと言っても過言ではない樹種の一つです。

これらがお酒になるとは、誰も思いもしませんでした。

けれど、すでに地域で作られ、かつ誰もが知っている材料をかけ合わせて、ブリコラージュ(寄せ集める、DIY)的に作ったこのお酒は、ただ香りや味を楽しむためだけのお酒ではありません。
異なる背景やフィールドを持つ人同士で共に暮らすために

クラフトリカー「EZOUSAGI」は、フルーツトマトを作る農家と、蜂蜜を作る養蜂家、そして森のプロフェッショナルが、それぞれのなりわいを生かし合う旗印でもあるのです。

私たちが暮らす北海道下川町は、人口3,200人規模の小さな町。夏は30度以上、冬もマイナス30度以下まで下がり、道内でも四季のコントラストが強い地域です。

厳しい環境は、工夫次第でいくらでも魅力的に変化します。

例えば、フルーツトマト。短い夏を逆手に取り、日本各地のフルーツトマトと出荷時期をずらして食卓へ届けることができます。

町面積の90%を覆う森林は、なりわいを生み出すことはもちろん、多様な生態系のゆりかごになっています。ミツバチたちが蜜を集める菩提樹は、下川町の多様な森を支える樹種の一つです。

さらに下川町は、蜂を飼育する蜂場数が、北海道内で2位。ミツバチたちにとっても、快適な環境と言えそうです。

ところが、こうした一見無関係に見えるなりわい同士が、実は困りごとを抱えていました。

ミツバチたちは、春から夏にかけて活動を開始します。北海道の短い夏を知っているからか、せっせと菩提樹などの花蜜を求めて飛び回ります。

同じ時期に、フルーツトマトの苗の定植も始まります。トマトを作る農家は、春の訪れから夏の終わ