女流書道家の挑戦。日本の四季をテーマに自然との繋がりを感じる個展を開催したい!

女流書道家の挑戦。日本の四季をテーマに自然との繋がりを感じる個展を開催したい!
日本には美しい四季があります。季節の移り変わりの中で感じる自然の営みや命の尊さを、次の世代にも受け継いでいきたい。書を通して季節の美しさや自然の温もりを感じていただくために、今年の10月に四季をテーマにした個展を開催することを決めました。これは、その個展の開催費用を募るためのプロジェクトです。

 皆様、初めまして。書道家・パフォーマーをしております北村多加と申します。このプロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
私はこの度、日本の四季をテーマにした個展を開催することになりました。場所は東京・京橋にある並木画廊さん。
個展の開催期間は2021年10月13日~18日 です。

 これは私にとって2回目の個展となります。そして、私が何より大切にしている自然をテーマにした特別な個展です。

屋外での書道
心に作用する「書」

 私は普通の書道家さんと違い、よく外で作品を書きます。
田舎出身で小さい頃は野山を駆け回り、部活ではずっと陸上をやっていた体育会系の私。じっと座って書くよりも、外で開放感を感じながら創作活動をする方が合っているのかもしれません。

 外で作品を書くと、天気や風、鳥、波の音など、自然が共にあることを感じることができます。その感覚が作品に表れてくるのです。
屋外でのパフォーマンスは、自然を感じながら作品を作るのにもってこいです。

 屋外でワークショップを行った際に、1メートルの筆を使って参加者の皆さんに作品を書いてもらいました。みんな最初は「無理」「恥ずかしい」と戸惑うのですが、次第に慣れて楽しんで書けるようになり、
爽快感がある
リフレッシュできた!
と、喜んでいただきました。

 書は心に作用し、書は心を整えてくれます。モヤモヤがスッキリしたり、癒されたり、活力が湧いてきたり。書くことによってはもちろん、作品を見るだけでも伝わるものなのです。

自然と共に育った幼少時代
環境問題への関心

 私は雪国育ちで学校は山の上。学校に向かう道は毎日雪が積もるので、毎朝一面新雪の道。最初に行った誰かが道を作ってくれるのでその後を辿って歩くような田舎でした。
雪にウサギの足跡が付いるのを見つけたり、雪像作りで使ったシャベルやソリで滑って帰ったり、友達とはしゃいでいたものです。

 雪の匂いを嗅ぐと冬だなぁと実感し、色々な形がある雪の結晶を見て楽しんでいました。春には雪解けの香りや山の木々が芽吹く緑の香り、夏は岩がゴロゴロする川辺で沢の香りを嗅いで季節を感じました。

 今、風を感じて季節の移り変わりや自然の息吹を感じられるのは、そんな幼少の体験があるからかもしれません。

 私にとって自然はとても身近で、家族のように大切な存在なのです。

 最近では自然環境への想いが高まり、環境問題も気になるようになってきました。2050年には気候変動が進み、日本でも雨季と乾期しかなくなってしまうかもしれません。日本の四季が失われ、今当たり前のように見ることができる自然が、そう遠くない将来なくなってしまうかもしれないのです。

美しい日本の自然と風景
自然への想い
個展のテーマを「四季」に

 日本の自然を失いたくない。仮になくなったとしても、思い出せるようにしておきたい。そんな想いから、自然をモチーフにした作品や、環境問題をテーマに取り入れた作品を制作しました。
マイクロプラスチックを使って字を書いたり、廃棄寸前の野菜を使った和紙で作品を作ったり。いろいろな表現を模索してきました。

 それだけ活動しても、社会的にSDGsが広まっても、「一体自分に何ができるのか?」と、ずっと分からず悩んでいたのです。
自分にできることは何だろう?と考えて、今回の個展のテーマを「四季」にしようと決めました。

 美しい日本の自然。その象徴である「四季」を描くことで、自然との調和を感じ、心の豊かさを感じていただくために、個展を開催して作品を届けます!