グローバルライフデザイン代表、駐在妻キャリアサポートコーチの飯沼ミチエです。
夫の転勤に同行して中国とシンガポールで駐在生活をした経験から、駐在妻サポート事業をはじめ、2018年から世界の駐在妻をつなぐ海外生活情報・交流サイト「駐妻カフェ」を運営しています。メールマガジンの読者は50か国以上に滞在する1,100人に上ります。
この度、駐在妻・駐在夫が横のつながりを作って双方向のやり取りができるように、2021年秋に駐在ファミリー向け月額会員制オンラインコミュニティ「SUNNY PARK」を立ち上げます。「駐在に同行する配偶者のサポートを通して、子どもや駐在員を含む家族みんなが充実した海外生活を送れるようにしたい」という思いから「駐在ファミリー向け」コミュニティとしました。
こちらの6分半の動画で、駐在家族の現状、私たちの思いとプランをお話しています。ぜひご覧ください。
「駐在妻」あるいは「駐在夫」という言葉に、どのようなイメージがありますか?
「お手伝いさんがいて、プール付きの家に住んでいる」「ランチや習い事を楽しんでいる」「キラキラしている」といった描写もあれば、「人間関係が大変そう」「言葉の壁で苦労しそう」と言われることもあります。どれも間違いではありませんが、慣れない土地で暮らすことの大変さに加えて、今はコロナ禍での悩み、そして時代の変化に伴ってこれまであまり注目されてこなかった「キャリアの悩み」も増えています。
「海外駐在についていく妻」と「キャリア」という言葉が、すぐには結びつかない方も多いと思います。ですが、グラフの通り、この20年で共働き世帯数が専業主婦世帯数の2倍になっており、「妻の海外駐在についていく夫」も増えてきています。時代は大きく変わってきているのです。
これまで働いていた多くの方にとって、海外で初めて経験する「専業主婦(夫)としての生活」は様々な葛藤が伴います。毎日通っていた場所、同僚やお客様との人間関係、やりがいを持っていた仕事、その対価としての収入、そのすべてがなくなった状態で、言葉と文化の違いを感じる新しい土地で生活していると、自分自身の価値を見失ってしまうこともあります。
表面的には海外の素敵な写真をSNSにアップしていても、心の中では常に孤独感、不安感を持っていることもあります。海外駐在員としてキャリアアップしている配偶者に対して複雑な感情を抱くこともあります。更に、突然の本帰国や突然の他国への異動は珍しいことではありません。家族はそのたびに、生活環境を一から整える必要があるのです。自分自身のキャリアプランを描くことすら、ままなりません。
グローバルライフデザインが2017年7月に駐在妻と元駐在妻を対象に実施したアンケート(回答者180名)では、20-30代の回答者のうち9割以上が、「仕事、キャリアについての悩みがある(あった)」と回答しており、自由回答欄にびっしりとつづられた声の一部がこちらです。
■自分には価値がない・・・
■予定が立たない
■キャリアの不安
現代社会は、変化のスピードがどんどん加速しています。そして「グローバル化」「ダイバーシティ」という言葉は、目にしない日はないほどに、変化の時代に必要なこととして多くの方が意識していると思います。しかし、今現在海外に住んでいる人は、日本の人口のわずか1%であり、まだまだ海外生活を通して身をもって「グローバル化」と「ダイバーシティ」の重要性を感じている人は少数派です。
私は、駐在に同行している家族こそがまさに、生活の中で多