はじめに・ご挨拶
ノーザンアルプスヴィンヤードの代表 ワインメーカーの若林政起です。
北アルプス山麓、長野県大町にて2008年よりぶどう栽培を始め、2015年ワイナリーを設立。 小さな農家が始めたワイナリーです。標高は760~790メートル。年間降水量は1200~1400ミリメートル。あたり一帯は複合扇状地で、地元では「ガラ」と呼ばれる水はけのよいところ。果樹栽培に適しており、周辺にはリンゴ農園も多くあります。自社畑は約2ヘクタール。シャルドネ、メルロー、ピノ・ノアール、ピノグリ、カベルネフランを植えました。
本物のワインの作り手となるにはどうすればいいか。ワインの品質はほぼ原料であるブドウで8割が決まります。ならば、農業から手をかけるのが本筋ではないか。そう思いました。
私はフランス、ブルゴーニュ地方の作り手が、農業からワイン生産まで一貫して行っている姿に、憧れを抱きました。誇らしげな職人的な仕事、まるで手工芸品のようなワイン、自分自身もそんな誇りをもった仕事をしたい。
フランスにテロワール(terroir)という言葉がありますが、農産地、地方、郷土といった意味で、そこにはブドウ生産者である人も含まれます。テロワールを表現しようと思ったとき、ブドウ産地でその土地のワイナリーでそこに住む人が作ることが、ここ長野県大町のテロワールの再現だと思うのです。
ブルゴーニュ地方の作り手で、農業からワイン生産まで行っている人たちのことをドメーヌ(domaine)といいます。私もこのスタイルでと考えたとき、農業生産法人でワインを作ることが必要と考え、また○○ワイナリーとするのではなく、社名は「農業生産法人株式会社ノーザンアルプスヴィンヤード」としました。北アルプスの畑と言う意味です。あくまで畑、葡萄が主役です。
このプロジェクトで実現したいこと
主役の中のひとつ、シャルドネ。その個性をさらに生かすため、樽を使って仕込み “シャルドネ・オーク・プレミアム” プレミアムと名付けたものを作っています。
ワイン樽は3シーズン使用すると役目を終え、樽香はなく、ニュートラルな味わいとなります。2016年シーズンから樽を使用し始め、いよいよ更新の時期となりました。コロナ等の影響で新樽を購入する余裕がありません。今回のプロジェクトでは過去に生産したフランソワフレール樽を使用したワインをご購入いただき、集まった資金でフランソワフレール新樽の購入費用に充てたいと思います。フランソワフレール社はロマネ・コンティ社ほか世界の名だたるワインメーカーが使用する樽メーカーです。”シャルドネ・オーク・プレミアム 2021″にご期待ください。
そんな樽を使ったシャルドネを作り、また皆様にも飲んでいただきたい。しかし、毎年開催される都心部でのお披露目の場や大きな試飲会などはコロナの影響により中止中止が相次ぎました。新しい出会いの場を無くし、貯蔵庫や樽にはワインたちが今か今かと出番を待っており、新たに樽を購入しなければ新酒の仕込みができない状況です。
2021年、今年の葡萄たちは待ってはくれません。今日も北アルプスの爽やかな風をたっぷり吸い込み、ぐんぐんと成長しています。
新しい樽を買いたいです。
リターンのご紹介
リターンでお届けするワインはすべてフランソワフレール樽使用したものです。
“シャルドネ・オーク・プレミアム 2021 750ml”は2022年6月ごろ完成予定です。
2,800円コース
①”シャルドネ・オーク・プレミアム 2017″(定価3500