買うことも借りることもできる私設図書館「針鼠書房」を船橋にオープンします!

買うことも借りることもできる私設図書館「針鼠書房」を船橋にオープンします!
絵本から小説、郷土資料まで、世代を選ばず誰もが気軽に本を手に取れる街を目指して、店内総ての本が買うことも、借りることもできる私設図書館兼書店「針鼠書房」を船橋につくります。 商店街の一角に作る、BOOKSTORE+Libraryは、買い物しなくても気軽に立ち寄れる地域の交流空間を目指します。

はじめに・ご挨拶

 千葉県船橋市から今までにない新しい書店「針鼠書房」をはじめます、岡直樹です。
学生の頃から、生まれ育った町で地域活性に取り組みたいと思い、本に関わる活動をしてきました。

 この1年、新型コロナで世の中が大きく変わり、僕の回りにも大変な思いをしている方がたくさんいます。馴染みのお店も閉まってしまい、町が穴だらけになってしまった気がします。
 自分達も大変ですが、こんな時代だからこそ、地元の商店街の一角で、今までの取り組んできた得意分野を活かしながら、新しい社会のなかで新たな取り組みに挑戦できたらと思います。

(ららぽーとTOKYO-BAYにある船橋市観光協会にて)
このプロジェクトで実現したいこと

 「針鼠書房」は、店内の総ての本を購入できるのはもちろんのこと、誰でも無料で借りることができる図書館としても利用できる書店です。街なかの小さな書店は日本中でどんどん減っています。公立の図書館もコロナで休館をしたり、公共施設の更新で先行きは不透明です。
 絵本から雑誌、小説まで、あらゆる年代の人が同じように買い物ができる、地域社会にとって貴重な空間が失われている現在、新たな形で気軽に本を手に取ることができる場所をつくり、高齢化・少子化・在宅化などが進むなかで、ポストコロナ時代の地域の交流空間を目指します。

 そもそも、僕が大学1年生の時に立ち上げたNPOでは、民設民営の公共図書館づくりに取り組んできました。多くの方に読み終わった本を寄贈してもらい、それを蔵書としボランティアが交代で店番をする民間の図書館です。
 最初は単に駅前の便利な場所で夜遅くまで開いている図書館があれば、通勤通学途中に使うのに便利だなぁという思い付きで始めたのですが、多くの方が本を持ち寄ってくださり、様々な人がボランティアに参加してくれるうちに、静かな公立図書館とは違う、にぎやかな空間が生まれました。
 ちょっとした空きスペースに本棚を置いて民間図書館を作ることで、色々な人が気軽に利用できる場所が作れることに気づき、以来現在までに全国114か所に民間図書館を作っています。

(酒屋の一角に作った民間図書館「前原駅前ぶどう畑の図書館」)

  各地の図書館は、それぞれ地域の方が本を借りたり、買い物のついでにちょっと立ち寄ったりと多くの方に利用して頂いています。今回のプロジェクトでは、この誰でも無料で借りることのできる民間図書館に「本屋さん」としての機能もプラスして、図書館としては無料で利用でき、欲しい本は買うこともできる「書店」にリニューアルし、今まで利用する機会のなかった方々にも本屋さんとして本を購入してもらうことで、より多くの方が気軽に利用できる施設を作りたいと思います。
プロジェクトを立ち上げた背景

 令和元年の年末、図書館を作るNPOとは別に、空き家再生を目的とした社団法人「地域力研究所」を立ち上げました。図書館という仕組みで人が集まる場所を増やす活動を進めている中で、だれも住んでいない家が増えていることを感じたのがそもそものきっかけです。
 平成30年の総務省統計によれば、全国で7.3軒に1軒は空き家になっており、直前の5年間で26万戸も増えています。人口が減る中、家やマンションを新築している訳ですから当然といえば当然です。

 みんなが駅前などの便利な場所の新しい家に集まる一方で、昔からの住宅街の古い家はポツポツと空いていき、まちがスポンジ化しているのです。こうした家を放っておくのではなく、片付けやリフォームを行い、シェアスペースや民泊などの