はじめに・ご挨拶
「こどものための100冊」キャンペーンは、書店・出版社をはじめとする出版業界のパートナーとして活動してきた「文化通信社」が事務局を務めています。
プロジェクトの背景
昨今の生活環境の変化やSNSの普及、ゲーム時間の拡大により、こどもが活字 に触れる機会が減少し、国語力が著しく低下していることが、様々な統計により指 摘されています。また専門家によると、特に人格形成期の大事な時期である 9 歳ま でに読解力を身につけ、考える力や表現する能力を養うことが重要であるともいわ れています。 「子どもたちの未来のために、よい本に触れるきっかけをつくりたい」 そして本に触れることにより、「心にゆたかな森を作ってほしい」。そんな思いからこのプロジェクトが始まりました。
プロジェクト概要
家にいることが多くなってしまったコロナ禍のなか、子供たちに、もう一度、本の魅力を知ってもらうきっかけづくりのため、編集者や書店員、図書館司書など、いわば本のプロが選んだ100冊の本をセレクトしたカタログ「こどものための100冊」を制作、全国の書店、図書館、保育園で配布いたします。
・コンセプト:「本で心にゆたかな森をつくろう」
今回「こどものための 100 冊」キャンペーンに言葉を寄せてくれた明治大学 齋藤 孝教授も、「活字は子供の成長にとって大変重要であり、活字を読むことにより頭の 働きが変わってくるだけでなく情操面も育つ」「就学前の絵本は想像力を育て、他人の気持ちを思いやることができるようになる」と仰っています。こどものころに活字に触れることが、いかに重要かがわかります。
・「こどものための100冊」カタログ
現在育児中のパパママ著名人 15 名※と、本のプロである書店員、図書館員 10 名に、それぞれ「こどもに読ませたい、読んでほしい本」を 4 冊、計 100 冊を 選んでいただき、コメントと一緒に「こどものための 100 冊」カタログにまとめました。
カタログには選者の皆さんが実際にお子さんと読んでいる絵本や、ご本人が 子供のころ読んでもらった本など、心温まるエピソードと共に紹介されています。 カタログを読むと、皆さんがお子さんと絵本や本を通して、こころの交流を行って いる様子が目に浮かびます。そして齋藤先生の言葉通り、ご自身も絵本や本によって、人生を決めたり、大きな影響を受けられていることがよく分かります。
皆様いずれも実際に育児をされている方々であり、お子さんとの日常を発信されて います。またご自身の経験から、育児に頑張っているお母さんたちに向けてのメッセージも、カタログに掲載されます。
・選書にご協力いただいたパパママ著名人の皆様:(敬称略・五十音順)
秋元さくら(シェフ)・石田明(NON STYLE)・内田恭子(フリーアナウンサー)・岡崎裕子(陶芸家)・ 尾上菊之助(歌舞伎俳優)・工藤紀子(小児科医)・小山進(パティシエ)・斎藤紫(野菜ソムリエ)・ 友利新(女医)・福井正一(フジッコ社長)・細川直美(女優)・三浦瑠璃(国際政治学者)・山本侑貴子(食空間プロデューサー)・横川正紀(ディーンアンドデルーカ代表)・和田明日香(料理研究家
・選書にご協力いただいた書店員の皆様:(敬称略・五十音順)
大本由夏(啓文社コア福山西店)・河合貴子(大垣書店イオンモール京都桂川店)・古川桂子(TSUTAYA LALAガーデンつくば)・吉儀千栄美(今井書店グループセンター店)・渡邉 郁(有隣堂)
・選書にご協力いただいた図書館司書の皆様: