《はじめに》
ご覧いただきありがとうございます。奄美でH25年から親の会「一歩の会」の運営をしています林 花穂(はやし かすい)と言います。
このたび、「世界自然遺産への登録」や「生物多様性」で注目されている自然豊かなこの奄美大島に「本格的にフリースクールを作りたい、子ども達がどんな時でも笑顔で居られる場所を増やしたい」という思いで、メンバーと共に団体立ち上げとクラウドファンディングに挑戦します。
人生で思い悩んでしまった時、どうしても動けない時、大人にはいろんな選択肢があります。しかし子どもはどうでしょうか・・・何らかの事情で学校に行けなくなってしまった時、行けない自分はダメだと思い込む子ども。辛くてもどのような状況であっても行かなくてはいけないと心身を削ってしまう子ども。
子どもには学校に行くか行かないかの二択しかない・・・それは本当でしょうか?本当のところ学び方や生き方はたくさんあると思いませんか?
不登校になってしまった時、どうしても学校に行けない時の選択肢やサポートを増やさないといけません。
*不登校についての分科会にて2021.2
《プロジェクト発案のきっかけ》
私がこのように活動するようになったきっかけは、やはり我が家の不登校経験からです。我が子が不登校になった頃のことを今思い返してみても、その頃の私達はとても混乱の時期を過ごしていたと思います。
不登校になってしまった子どもを、大人は躍起になって元通りにしようとあれこれ働きかけます。子どもの今を見ず、大人の不安から叱ったりなだめたり、説教したりしますが大抵うまくいきません。私もずいぶんとそうした対応をしてしまい子どもを傷つけてしまいました。
経験のある方は分かってくれるかと思いますが、子どもが不登校になってしまったとき子どもはもちろん、親もとてもつらい状況になります。様々なことがプレッシャーとなってのしかかってきます。助けてほしいという声を飲み込んで頑張っている保護者さんは今もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時、SSW(スクールソーシャルワーカー)として出会った先生が親の会という自助グループを立ち上げてくれました。親の会の名称は「一歩の会」といい、不登校や学校へ行くのがつらいお子さんをお持ちの保護者の方たちを繋ぎ、互いに支えあう会になります。
またその時に「お子さんをありのまま受け入れるのが難しいなら、たくさん勉強してみませんか?自分の枠を広げることが大切ですよ」とかけられた言葉で価値観を変えることが出来ました。
親の会でメンバーの様々な体験や気持ち、失敗した話、頑張った話の中からたくさんの気づきを得ることができ、子ども達も段々と元気になってきました。そうして少し肩の荷が下り始めたころ・・・
ふと、奄美以外の他の地域ではそうした子ども達はどのように育っているのだろう?どのように元気になっていってるのだろう?という疑問を持ちました。毎月続けていく親の会で、あの頃の我が家のように苦しいご家庭と出会ったり話を聞いたりするからです。
疑問を持った私は、数年前に東京まで出かけていきました。ちょうど「学校外で育った子ども達」(多様な学び実践研究フォーラム)というシンポジウムがあったのです。
※イメージ画像です
そこでサドベリー教育、シュタイナー教育、フリースクール、ホームスクーリングなどなどオルタナティブ(それ以外)な教育方法、施設があるということを知りました。そしてシンポジウムで話をしている子達をみて、はっきり言って衝撃を受けました。どの