子も堂々と自分が育ったスクールや環境のことを肯定的に、時には客観的に語っています。
かたや学校に行けないことで悩み苦しんでる子ども達(家庭)もいる…何故こうも違うのか…。その時一緒にシンポジウムを聞いていた我が子の「私もこんな育ち方(学び方)がしたかった」と言うつぶやきが今でも忘れられません
《不登校の現状》
2019年度の文科省の調査によると、何らかの理由で学校へ行けない児童生徒の数が16万人を超えました。2020年11月に出た調査では18万人、コロナの影響などもあり次年度以降には20万人を超えるかもしれないと言われています。私達が親の会を開催していた2015年頃は12万ほどでしたが、数年であっという間に増えてしまいました。
子どもの数は減っているのに不登校は増えている。しかも全国的にです。様々な理由や状況で「学校に行けなくなる」ということはもはや他人事ではない社会課題となっています。もちろん私達の住むこの奄美群島も同じ悩みを抱えています。
平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
https://www.mext.go.jp/content/1410392.pdf
奄美での不登校の数は令和元年度(1月時点)小学生5名、中学生15名と発表されていましたが、実態は行政から発表されている数では十分に現わされていないと感じています。葛藤をしながら通っている子どもは30日以上の長期欠席には計上されません。けれども、それは30日以上の長期欠席ではないというだけで、その子の苦しさや気持ちから目を背けていることになってはいないでしょうか。
無理矢理通わせていた頃の我が子を思い出しても、後悔ばかりが心に浮かびます。けれども、そうでもしないと行き場がない、この子はどうなってしまうのかという不安やジレンマもまたあるのです。
「不登校を考える全国ネットワーク」こちらからDL出来ます。
https://futoko-net.org/info/2021/04/03/974/
《このプロジェクトで実現したいこと》
2017年、教育機会確保法という法律が制定され、不登校の子ども達の支援内容が「学校復帰」から「社会的自立へ向けて」に変わってきています。様々な選択肢や受け皿、サポートを得て自立を目指すことが重要とされています。しかしまだ認知や支援が十分に拡がっておらず葛藤を抱えながら登校し続けるか、どうしても行けない多くの児童生徒は家庭で過ごさざるを得ないのが現状です。
親子ともに不登校を受け入れられるようになるまでのしんどさや「友達と遊びたい」「何かにチャレンジしたい」「できるのなら勉強はやりたい」という子どもの気持ち、「子どもを置いて仕事に行く辛さ」「どこでもいいから笑顔で通える場所を」という親の気持ちを考えると、奄美にもフリースクールのような居場所や様々なサポート・連携が欲しいと思うようになりました。
親の会でも「私達はこうして話が出来てずいぶんと元気になれたから、子ども達にも同じような場所があるといいよね」と話題になります。
*親の会でのワークショップ。みんなでワイワイお話しながら
なので私達の目標はまず「安心して元気になれる」居場所(フリースクール)を立ち上げることになります。自分には何が出来て、何が出来ないのか。じっくりと考える時間を見守ってあげられる場所を作ります。
教育機会確保法も制定され、全国でも様々な活動がされているのに、奄美の不登校の苦しさが変わらないのはリソースが足りないから。今までに