こんにちは。
「サムタイム」応援プロジェクト発起人代表の長田龍二です。
1975年、東京・吉祥寺にオープンしたジャズ・ライブハウスの名店「サムタイム」。
訪れる観客はもちろん、スタッフ、ミュージシャンから取り引き業者に至るまで、多くの人に愛され続けてきた老舗ライブハウスです。
私も20代の頃から30年以上にわたり、「サムタイム」に通ってきました。
そんな「サムタイム」も全国のライブハウス同様、昨年から続くコロナ禍の影響で苦しい状況に立たされています。
そこで今回、「サムタイム」を愛する我々が中心となり、応援プロジェクトを立ち上げました。
「サムタイム」で素晴らしい時間を過ごしてこられた皆さん、その素晴らしさをこれから知るであろうみなさん。吉祥寺の文化の一翼を担ってきた「サムタイム」がこれからもスウィングし続けることのできるよう、お力をお貸しください。よろしくお願いします。
今では「住みたい町ランキング」上位の常連になっている吉祥寺。
そんな吉祥寺を作り上げた人物が「サムタイム」を立ち上げた故・野口伊織氏です。
まだ住宅地が主だった昭和40年代、吉祥寺のジャズ喫茶「FUNKY」で高校生ながらレコードをセレクトし多くのジャズファンを唸らせた彼は、以来、飲食店やライブハウスなど30軒を超えるお店を次々と立ち上げ、現在の街の礎を築きました。
中でも、彼自身もサックスを吹いていたことから、野口氏の手掛けたジャズ喫茶、ライブハウスは音楽ファン、ジャズ・ファンの心を掴み、日本中に広がるジャズ喫茶ブームの草分け的存在に。「サムタイム」も画期的なライブハウスとして脚光を浴び、オープン当初から多くのミュージシャンがそのステージで演奏を繰り広げてきました。
野口氏は惜しまれながら58歳の若さでこの世を去りましたが、「サムタイム」はその後も現店長の宇根裕子氏の下、発展を続けてきました。
「サムタイム」の素晴らしさは、数え挙げたらキリがありません。
一例をあげれば、ご自身もシンガーである宇根店長だからこそ出来るミュージシャンへのケアでしょう。苦しいこのご時世の中でも演奏者の苦労を労い、ギャラの保証はもちろん、まかないを出し、楽器運搬用に駐車場まで提供。「サムタイム」クラスのジャズ・ライブハウスで、これだけの気配りができるところはなかなかありません。
もちろん、気配りの対象はミュージシャンだけではありません。人気のステージともなれば、事前に予約をしていないとステージの見えない半地下の席へ通されるのは仕方のないこと。それでも、「サムタイム」では、前方の席が空けば即座に前の席を案内してくれるなんてことは当たり前。通っているうちに、思いがけずサービスの一品が出てきてびっくりした、なんて話もよく聞きます。そんな、観客に対しての細かな心遣いも、多くの人が「サムタイム」を愛する理由のひとつです。
「サムタイム」に関わる全ての人に「素敵な時間」を過ごし楽しんでもらいたいという思いから生まれる思いやり、”サムタイムからみなさんへの愛”が、素晴らしい演奏、素晴らしいサービス、素晴らしい料理の提供につながっているのだと思います。
「サムタイム」はすでに吉祥寺の文化になっているお店です。
そんなお店が今、苦しい状況に立たされている。
ならば、長年にわたって受け取ってきた”サムタイムからの愛”に、今こそ少しでも報いたい。
そう考え、今回の応援プロジェクトを発起しました。
「サムタイム」で素晴らしい時間を過ごしてこられた皆さん、その素晴らしさをこれから知るであろうみなさ