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職人の技術で繋ぐ、未来の地球にやさしい多機能ジャバラリュック
5 ~ 6 分
1941年、呉服小間物製造業として生まれた株式会社林吾
私達は、激動の戦後の生活様式の変化を経て、バッグ・財布・レザー小物の製造卸メーカーへと時代の変化に合わせて技術力を磨いてきました。
職人歴50年以上の熟練の匠が多く在籍する工房では、日々新しい素材開発や、加工技術の改良に取り組み、ここでしか作れないものを目指し日々研鑽しています。
また、伝統技術である友禅や印伝を使ったブランド、素材にこだわったポニーレザーを使ったシリーズ展開など、継承すべき技術と長く使って頂ける上質な素材のシンプルなデザインを目指し、多数ブランド展開をおこなってきています。
職人が手書きで色を染めていく友禅文庫
伝統技法の印伝 漆で魅せる技
カラフルに染色したポニーレザーで作るpacca pacca は軽くて柔らかく人気
しかし、2020年春、世界中が未曽有の災禍に見舞われ、これまでの生活は一変し、経済活動も著しく低迷しました。コロナウイルスが私達にもたらした影響は例に漏れず、工房にも影響し発注は激減しております。
日々、暗く悲しいニュースが私達を取り巻く中、80年の歴史を持つ職人の技術をこのまま衰退させてしまう事はできない。
ずっと繋いできた技術や想いをこのまま耐えさせてはいけない。
匠の技術は、新しい生活様式でも人々の生活に寄り添うものであってほしい。
そんな想いを抱えた社員の声がけで、何か新しい商品を開発したい。これまでの技術とこれからのニーズを掛け合わせた商品を作りたい。そう思って新しい取り組みを考えていました。
検討を重ねるうちに、出会ったSDGsの波。
持続可能な開発目標において、「行動の10年」、はじめの一歩として、「つくる責任、つかう責任」の取組みにハッとさせられました。
トレンドを追いかけるだけでなく、地球にやさしい、環境にやさしいサスティナブルな商品を作れないか?
私達の主力ブランドであるpaccapaccaでは、裁断後に出る端材の廃棄も見過ごせない問題だと感じていました。
素材の選定を一から見直し、PP再生素材を外装に使用。スライダーの持ち手部分には、そのままでは廃棄してしまう端材を活用するなど、これまでのファッション性を持ち合わせつつも、環境に配慮した商品を考えることにしました。裁断時に出る端材たち
ひとつひとつは小さくともその数は多く廃棄される現状
もちろん、生産体制は国内で。
本社内工房では職人歴50年以上の匠たちが一つ一つ丁寧な手仕事を行います
工房の匠たちの技術力を借り、内装は今の時代に合わせた仕様にしたい。
彼らの得意とする財布の内装の「蛇腹」をリュックに活用してみよう。
たくさんのアイデアと手仕事への熱い想い、環境への優しい気持ちが混ざりあい新商品開発が進んでいきました。
馬革ブランド「pacca pacca」がサスティナブルな社会を第一に考えて、環境や健康に配慮したプロダクトの証として「pacca pacca ecology」のロゴを使用いたしました。
見た目は、普段使いのリュック。 実は、環境にやさしくユースフルなリュック。
【登録番号】 意匠登録第1675805号
シンプルな見た目とは裏腹に機能性を盛り込み、環境にやさしい素材を使用
外装は、高密CORDURA® ECO 撥水加工を施したリサイクル素材です。製造過程でのエネルギー消費量や原料消費量を押さえている環境にやさしいエコ素材を使って