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桜農家が大ピンチ⁉コロナ禍で行き場を失った桜茶を日本中に届けたい!
5 ~ 6 分
【はじめに・ご挨拶】
皆さまはじめまして!
「桜味」をつくっている 山眞産業㈱花びら舎の代表取締役 平出 眞 と申します。
私は、桜に強く魅了され、人生をかけて桜の持つ可能性を、様々な形で世の中に広めるために、日々活動しています!
ところで、「桜味」と聞くと、春になると日本中で楽しまれる「桜スイーツ」などを思い浮かべるのではないでしょうか?
春になると、和洋問わずどの菓子店のショーウィンドウでも、多種多様の「桜スイーツ」が競演しているシーンは、皆さまも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
また同じ頃、どのカフェチェーンでも「桜ドリンク」と「桜スイーツ」がメニューにあります。
さらに、桜が美しい観光地ではどのお土産屋さんでも桜のお菓子が置かれています。
このように、桜は今や見るだけでなく、春の食のシーンにはもはや欠かせない存在になっています!
しかし、今となっては春の食シーンの代表格となった「桜スイーツ」ですが、ほんの20年前までは桜のスイーツと言えば「桜もち」と「桜あんぱん」などしかなかったのです。
私たちは、桜味の素「桜のスイーツ素材」を創り出したパイオニアであり、世の中に「桜スイーツ」を広めた立役者なのです。
【「桜味」誕生の背景】
そもそも「桜味」とは何かご存知でしょうか?
実は「桜の葉の香り」と「桜の花の風味」が、桜味の正体なのです!
今から22年前、我社が桜もち用の桜葉塩漬を仕入れている産地加工業者さんから相談がありました。大量に売れに残って困っている…と。色が悪くて「桜もち」にはもう使えない、けれども香りは良い、捨てるのは持ったない…、そこで生まれたのが桜味素材の第1号です!
そして数年後、桜茶が次第に廃れていくにつれ、桜花塩漬の産地加工業者さんの倉庫に在庫が積み上がっていきました。そこで生まれたのが、塩抜きをして、砂糖を加えて甘く加工する加工方法です。これにより、塩味がなじまない洋菓子やカフェの業界にも広まり始めるのです。
桜の産地の加工業者と農家を助け、食品ロスを減らすことが、「桜のスイーツ素材」誕生の背景にありました。
【「桜茶」を飲まれたこと、ありますか?】
突然ですが、皆さま、「桜茶」を飲まれたことはございますでしょうか?
「桜茶」とは江戸時代に誕生したもので、八重桜の花を塩漬けにしたものにお湯を注いで飲む、和のハーブティーともいえます。
湯呑の中で桜の花が開く様子が縁起が良いと、いつしか結納・結婚式などおめでたい席・お祝いの席では当たり前のものとなり、やがて普段づかいにも定着していきました。 お湯を注ぐと桜の香りも漂います。きれいに花が開くと幸福を呼ぶと縁起をかついできたと共に、その香りには気分を高揚させる効果あるとも言われてきました。
近年「桜茶」を楽しむ風習は、ひと昔前に比べてすっかり廃れてしまいました。皆さまの中にも、一度も口にされたことのない方も多いのではないでしょうか。
↑お湯を注ぐと桜の花が開き、桜の香りも漂います。
【「桜茶」で日本中を桜で満開にしたい!】
京都のある有名おみやげ菓子メーカーさんでは、看板商品の春バージョン1箱に、「桜茶」を1袋つけて販売されています。和のハーブティである「桜茶」と共に京都を代表するその和菓子をいただいてもらいたい、という想いからなのです。
ところが今年は”コロナ禍”です。
桜の美しい京都の春、頼みの綱のインバウンド需要は