はじめに・ご挨拶
東北ユースオーケストラは東日本大震災直後に坂本龍一監督の呼びかけで始まった、楽器の点検・修理のプロジェクトから生まれた、岩手、宮城、福島出身の小学4年生から大学生による混成オーケストラです。年1回の定期演奏会のほか、被災地での有志演奏会なども行っております。震災を乗り越えて生まれた強くて美しい音楽を東北から全国、世界の皆様へ届けていきたいと思い、日々練習を頑張っています。
このプロジェクトで実現したいこと
わたしたちが経験した東日本大震災から10年経ちました。よく10年ひと区切りと言われますが、まだまだ復興途上にあるのが現実です。311が10年の節目に忘れられないために、11年目以降も活動を続けていきたい、わたしたちの音楽を通じた復興支援への思いを、クラウドファンディングを通じて伝えていきたいのです。そして、2022年3月の3年ぶりの定期演奏会を成功させたいのです。盛岡、仙台、福島、東京のホールで、観客のみなさまから大きな拍手をいただけるような演奏をしたいです。
プロジェクトをやろうと思った理由
想像もしなかった新型コロナウィルスの発生。みんなが一つの場所に集まって、楽器を奏で演奏することを積み重ね、本番を迎えるという、わたしたちの活動が奪われてしまいました。感染拡大が続き、まさかの2年連続の毎年3月の定期演奏会の中止。演奏会のチケット収入等は、わたしたちの活動資金として、とても重要でありました。
ようやく10月から福島市で行う合同練習会を再開することができました。日々変わりゆく状況に応じて、感染防止対策に配慮した合同練習を行い、100人規模のオーケストラとして存続していくためには、多くのみなさまの継続的なサポートが無ければ実現できません。
音楽を通じた心の復興の灯火を消さず、末長く続けていくためにもご支援のほどよろしくお願いいたします。
これまでの活動
【東北ユースオーケストラ設立の経緯】
2011年7月、音楽家の坂本龍一さんが発起人となり、東日本大震災の被災地の幼稚園・小・中・高校に対し、楽器関連の復興支援および演奏活動の支援を行うため「こどもの音楽再生基金」が設立されました。
2013年9月、スイスルツェルン音楽祭による復興支援イベント「ルツェルン フェスティバル アーク・ノヴァ 松島2013」に出演する期間限定の団体として「東北ユースオーケストラ」(指揮:坂本龍一)が結成されました。
2014年3月、「こどもの音楽再生基金」を引き継ぐ形で、「一般財団法人東北ユースオーケストラ」が設立されました。以後、毎年3月の定期演奏会の他、有志演奏活動、依頼演奏など、音楽を通した心の復興のための活動を行っております。
【合同練習会】
月に1度、福島県に集まり定期演奏会に向けた合同練習会を行っています。
小学生4年生から大学生まで年齢層の広いオーケストラですが、年上の団員が年下団員をサポートしながら活動しています。
【定期演奏会】
2016年3月に最初の定期演奏会を東京オペラシティにて行いました。その後は東京公演だけではなく被災3県である福島、宮城、岩手公演を行ってきました。2020年、2021年の演奏会は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、2022年3月は東京と被災3県での公演を予定しています。
※これまでの定期演奏会
2016年3月 東京オペラシティコンサートホール
2017年3月 東京オペラシティコンサートホール/ 郡山市民文化センター
2018年3月 東京オペラシティコンサー