ご挨拶
皆さま初めまして、こんにちは。
秋山食品のクラウドファンディングページをご覧いただきありがとうございます。
秋山食品の秋山成夫(しげお)と澄子(すみこ)と申します。
当社は茨城県稲敷郡河内町生板という場所で戦前から三代続く小さな納豆屋です。
誠にありがたいことに地元やご近所では「美味しい納豆と言えば秋山さんち」と高い評判をいただいており、そのお声のおかげでこれまで続けてこれております。
そしてこれからも皆さまに長く愛される商品をひとつひとつ心を込めて丁寧にお作りし、ひとりでも多くの方にお届けして参りたいと従業員一同この機会を得て気持ちを新たしております。
「生板納豆」が生まれた背景
数年前、長い間業務用納豆を納めてきた取引先の大手外食チェーンから急な取引の終了を言い渡され、かなりの取引量だったこともあり売り上げが激減し、秋山食品は創業以来最大の窮地に立たされました。先方の理由はシンプルで「価格面」ということでした。
当社のような小さい納豆屋では、安価な納豆を量産できる大手納豆メーカーさんには、提供できる価格や製造量ではどうやっても歯が立ちません。
しかし我々には秋山の納豆を楽しみにしてくれているお客様がいます、そして働いてくれている従業員さんの生活を守る責任があります。
思い悩んだ末、今後の生き残りをかけてここは大きな決断をする時だと腹をくくりました。
前述させていただいた通り地元では常連さんも多く、秋山さんの作る納豆は美味しいと定評をいただいていたこともあり、長年培ってきた当社独自の製法と職人の技術には一定の自信がありました。
そんな折、あるお客様に「秋山さんちで国産の最高品質の大豆を使って作ったらどんな納豆ができるんだろう」と言われたことがきっかけで、新たな看板商品として国産有機納豆の製造にチャレンジしようと決めたのです。
ただ、決めたはいいもののやはり簡単な道のりではありませんでした。
「有機JAS認証」を受けるためには時間とコストもかかることに加え、 様々な厳しい条件をクリアしなければならず、想像以上の大変さを目の当たりにし先のことを考えては不安が尽きず、正直くじけそうになることもありました。
そしてその苦悩の日々は、国産有機JASマークの付いた高品質商品を今後この工場で製造して世の中に送り出していくという責任の下、覚悟を新たにする時間でもありました。
もう後戻りはできないことだけは確かでした。進むしかない。振り向かず前だけを見て進もう。
そしてなんとか無事にスケジュール通り認証機関の検査に合格することができ、晴れてJAS認証の事業者となりました。(年甲斐もなく、夫婦そろってとても嬉しかったのを今でもよく覚えています)
喜びも束の間でその後すぐに新しく何種類もの国産大豆を仕入れ、試作品を作り始めました。
それまでは外国産大豆しか使ったことがなかったのですが、初めて仕入れた国産の有機大豆を使って出来上がった納豆を見て自分たちでもびっくり。
今までに見たことがないきれいな色白の、まろやかで優しい味の唯一無二の納豆ができたのです。
こうして生まれた商品が「生板納豆」です。
ここでやっと新たなスタートラインに立つことができたのです。
「生板納豆」のこだわり
「生板」と書いて「まないた」と読みます。
美味しい納豆作りには欠かかすことができない元気な納豆菌が長年の間住処としてきたこの場所。
工場の歴史と同じく長く愛される商品になってほしいとの思いから、商品名はこの土地の名から付けました。
納豆も「鮮度が命」をモッ