はなく、海外のものも含め、本当に美味しい最高のものを探し続けています。
最後はお水。
お水も地域によって全然味が違います。
私は旅が好きでよく日本全国どこへでも行くのですが、コンビニのどこにでも売られているミネラルウォーターの味が地域ごとに全然違うので驚きます。
野尻湖周辺のお水は黒姫山の湧き水です。黒姫山の湧き水は、純水に近い超軟水。
とてもきれいで、移住してきた人の多くが「美味しい」と言います。
パン酵母は生き物なので、綺麗なお水じゃないと元気いっぱい育たず、パンが膨らまないはずです。
なので、お水はパンの命だと思ってます。
値段を度外視して、いいものを追求した結果、
おそらく、パンの原価は日本で一番高いのではないかと思います。
そもそも売るためではなく、自分のために、大切な人のために研究していったので。
気づけばただただ本物の素材たちの、
究極の無添加パンが今、ここに出来上がりました。
パンが通貨
「あなたのまわりには、いつも人が自然と集まってきて手伝ってくれる。それも才能かもよ？」
幼馴染の親友に言われて思い出したのです、
たくさんの人が私を支えてくれているということを。
私は一人でパンを焼いているのですが、
確かに気がつくと友達や常連さんが店番やお手伝いをしてくれています。
「みっちゃんだから手伝いにきたよ〜」
と名古屋から来てくださる方も。
昔から私は不器用ですが、
ありがたいことにたくさんの人に助けられて生きてきました。
一人では到底不可能なことも、
多くの人が集まると成し遂げられることを知っています。
そして、何か頼み事やほしいものがあると、
いつも手づくりのパンでお礼をしていました。
わらしべ長者みたいに、パンが素敵な看板になったり、ブルーベリーになったり。
パンをあげると、みんなとても嬉しそうに笑顔を見せてくれます。
「お礼がパンですみません」
というと、
「何よりうれしい。こんな美味しいパン、あなたしかつくれないから」
と言ってくださる方も。
人の優しさに触れたとき、いつも泣きそうになります。
「人生で一番美味しいパン」
「こんなパン、他のどこでも買えない」
「ふわふわで、顔をうずめたくなる」
これは最近お客さんから言われて、うれしかった言葉たちです。
今の私のパンなら、きっと多くの方に満足してもらえるはず。
しかし、私のオーブンでは一度に焼ける食パンが２本。
「新しいオーブンがほしい…」と、新たに常連になって下さった方に話してみると、
「クラウドファンディング、やってみませんか？」
と、すすめて下さいました。
それなら、コロナ危機で困っている家族にもぴったりだと思い、挑戦しています。
そしてもしもチャレンジして、私のパンを求める声が大きかったら、もう少しオーブンを買ってみようかな、勇気を出して、本格的にパン屋さんをはじめてみようかな、なんて思ってます。
もちろん、ただの夢物語で終わるかもしれません。
かもしれませんが、
挑戦することはできます。
そして、もしも「みっちゃんだから」と助けてくださる方がもっと大勢いて、
それが本当に私の才能だとしたら・・・
「本当に美味しいパンでたくさんの人を幸せにしたい！」という私の夢は叶うかもしれない。
そうなれば、私の焼くパンを通して、もっと多くの人を「幸せ」にできる。
そんな期待を膨らませてます。
「学校給食のコッペパンはいったいなんだったんだ！」
これまでにも、
友達にパン屋