ャンマー・両国の親善のため、官民の取り組みを軸とし、さまざまなプロジェクトも遂行して参りました。
しかし、2021年2月1日ミャンマー国で発生した再びの軍事クーデターに対し、深く傷つき、ミャンマー国民と共に自宅軟禁下にある友人であり、師でもあるアウン・サン・スー・チー女史とミャンマーの人々の「心の救いとなり、心から勇気付けたい。」という強い想いから、この度『フル・ムーン基金』設立する決断をいたしました。」
2021年4月27日満月の日を記念日に渋谷ザニーが長年構想していた慈善基金を立ち上げました。
今まで当基金で小口にて、ご支援が必要な現地へご支援金をお送りしています。これまで支援をしてきました実績で言いますと、僧院で生活をするストリートチルドレン支援、バプティスト教会、先の軍事クーデターにより負傷した市民の支援、弾圧被害家族支援、スラム街支援など、様々な範囲で小口で支援をしてきました。
しかし当初の想像よりも長引く継続するクーデターにより、以前に比べ3倍もの家族をなくし行き場をしたストリートチルドレンが僧院に押し寄せています。僧院では1日でも長く食糧の確保をし続ける為に、苦渋の選択として育ち盛りの子どもたちの食事を通常時より1食減らした形で提供し支援をしています。
そこで、今回ストリートチルドレンの日々の食糧支援をしようとこのプロジェクトを立ち上げました。
2016年、安倍晋三元内閣総理大臣より赤坂離宮へご招待頂いた晩餐会。奥でアウン・サン・スー・チー女史が会場でスピーチの準備をしている。
2018年10月、東京都内で開かれたミャンマー産シルクの展示会場で、アウンサンスーチー女史(右)を案内する渋谷ザニー(左)。
渋谷ザニーは20年の亡命生活に終止符を打ち、ミャンマーで民政移管が行われた2013年に20年ぶりにミャンマーに帰郷してから、クーデター後の今日までミャンマーとの交流をつづけてきました。その中で檀家の僧院にもコロナ禍前には定期的に訪問し、自らの手で直接的に支援をして参りました。
しかしコロナ禍となり、これまでのように渡航がままならない状況の中、先の軍事弾圧により直接出向いての支援がより一層困難になってしまいました。しかし、それでも2013年から今日まで日本とミャンマー・両国の親善のため、官民の取り組みを軸とし、さまざまなプロジェクトや支援を築きあげた実績と人脈によって、このような危機的状況下でも支援金が必要な人のもとに必要なだけ着実にご支援して行くことが可能となりました。それもまた世界のメディアが注目する「フル・ムーン基金」の独自の支援ルートで支援する方法を確立させていることの証明となります。
国連世界食糧計画 / WFPの発表でありましたように、ミャンマー軍事クーデター後の経済混乱により食料不安が深刻化しており、今後3ヶ月から6ヶ月後には最大340万人の食料が入手困難になると警鐘を鳴らしています。
未曾有の世界的なコロナ禍の中、ミャンマー国軍によるクーデターと言う想像を絶する事態にミャンマー国民は直面しています。
そのミャンマー国民を「日本国から救いたい」という想いで今回基金を設立いたしました。
現在では失業者が急激に増加し、需要と供給のバランスの崩れから食料価格が上昇する中、特に都市部から状況が深刻化しています。
WFPによると、2月末以降にお米の市場価格は5%、食用油は18%、それぞれ上昇し、最大都市ヤンゴンでは食事の回数を減らすなど、借金を抱えたりする家計が増えてきています。いうならば破綻国家になる寸