軍事弾圧により事態が深刻を極めているミャンマーの情勢を少しでもどうにか良くしたいという願いから、ファッションデザイナー渋谷ザニーが仲間との有志を募り、長年構想をしていました「フル・ムーン基金」を設立しました。基金名の由来は「日本からミャンマーの闇を照らす月明かりになるように」との願いを込めて、「フル・ムーン基金」と名付けました。設立発表翌日からワシントンDCに本部を置き米国政府の資金提供により設立されたThe Voice of America, VOA Burmese や BBC Burmeseで報道され、日本国内では朝日新聞に取り上げられ、特集記事の取材もお受けいたしました。その後、NHK でも報道され、基金としての活動が注目され、期待される基金です。
2018年に総理官邸よりご依頼を頂いた「第10回日本・メコン地域諸国首脳会議」の企画兼運営で、渋谷ザニーがアウン・サン・スー・チー女史に各展示物のご説明をしている様子。
自宅軟禁後、ノーベル平和賞授賞式に出向く直前、2012年の写真。自宅軟禁から開放された際に渋谷ザニーのポートレートを持っている状況を撮影した様子。
ファッションデザイナー・渋谷ザニーの旧ビルマの生家檀家の僧院が、児童養護施設として、ストリートチルドレンの保護と教育に尽力されており、僧侶等と共に地域に暮らす人々の生活を支援することを活動目的としています。信仰ある地域の人々からの僧侶達への御布施だけで、子どもたちを養ってきた同僧院も、未曾有のコロナ禍とミャンマー国軍によるクーデターと言う想像を絶する事態に直面し、十分に僧院で暮らす子どもたちの養育を維持できないでいます。
国連世界食糧計画 / WFP の発表から知るように、ミャンマーに住む人々は激動の社会情勢の中、一刻一刻と飢餓の危機に晒され、恐怖と戦っています。
ザニー株式会社と長年の信頼関係のある三菱UFJ銀行表参道・青山支店との公正な送金ルートにより、ミャンマー国境に接するタイ王国・アユタヤ銀行(主要株主三菱UFJフィナンシャル・グループ)からミャンマー国内への送金ルートを計画しています。皆様からのご支援金は、1円たりとも目減せず必要とされるミャンマー国民の食糧・医療・生活資金としてお届けすることを信条としています。
これまで、UNIQLO、Right-on、ANA全日空、ラルフローレンや東京アメリカン・クラブなどでチャリティー・プロジェクトやイベントを行って来ましたが、自分自身で、独自のルートによって自分の手の届く範囲内で継続して支援して行きたいという希望がありました。
国連UNHCR協会広報委員として、日本財団のプロジェクトアドバイザーとしての知識と経験を活かして、今回ファッションデザイナー・渋谷ザニー / SHIBUYA ŹARNYが自ら独自のルートで開発した、国連の支援下にない、他の援助活動団体の支援下にない、支援を必要とする人々を支援する事を目的に「フル・ムーン基金」を設立しました。
私たち「フル・ムーン基金」は現代に於いて、慈善活動というものは、偉大な財団でなくとも、国際的な協会でなくとも、一個人の考えとアクションで成立するのが、現在の慈善活動の可能性だと思っています。個々のチャリティー・プロジェクトに対して、個々で資金調達を行えるクラウドファンディングがそうであるように、私的な活動の中で多く行われています。慈善活動という価値観は、個人の社会的責任であったり、企業の責任としての社会貢献であったりと、様々な意識の中で構成されています。「人は人のために