奈良県南西部にある五條市は人口3万人にも満たない小さな田舎町です。
花火の日本百選にも選ばれ、歴史のある吉野川祭りは、新型コロナウイルス感染拡大や台風の影響により、3年連続の中止となってしまいました。
毎年お盆の時期は、吉野川から上がる花火を見て、家族や友人と過ごすのが、定番となっています。
この町の方々にとって花火は幼い頃から特別な想いがあります。
吉野川祭りが中止となっても花火を見てみんなを笑顔にしたい!!
そこで、「光り輝け!星の華!!~花火の『鍵』は五條にあり~」を開催します。
ごあいさつ
はじめまして、この度、本事業を主催させていただきます一般社団法人五條青年会議所です。
私たちは、明るい豊かな社会を実現したいという想いから、約50年前に設立されました。
不退転の覚悟~誠実・善良・勤勉に!!~をスローガンに本年も運動を展開しております。
これまで、子どもたちを対象としたわんぱく相撲、交通事故防止運動やさまざまな地域活性化を目指した事業を開催して参りました。昨年にも新型コロナウイルスの猛威を受け、なかなか思うような事業ができない中、地域の幼稚園、保育園に地域の特産品を配る事業など何か地域の活力になりたいという強い気持ちから実施に至りました。
さて、本年も新型コロナウイルスの影響により、様々な地域活性化プロジェクトの中止、延期が余儀なくされております。そのような中、「五條の夜空に、大輪の華を咲かせたい!!」という気持ちを我々メンバー全員が持っておりました。そして何より我々を日頃から支援してくださっている地域住民の方々に花火を見ていただきたい!!
なぜ、資金が必要か?そして何を実現したいのか?
しかし、現状では会員数4名であり、事業費も会員の年会費でおこなわれているため、現実ではできない、我々も諦めようとも思いました。しかし、このようなご時世だからこそ、今一度先人たちが築き上げてくださった地域の伝統の花火を私たちが手を携えて、継承していくべきだという結論に至りました。
五條市は江戸時代から花火と繋がりがあります。地域の方々に花火の文化を感じていただき、愛郷心を育み、地域がひとつとなれる一助となる花火を開催いたします。
昨年からさまざまな準備を重ね、開催も目前に迫っておりますが、まだ資金が不足している状況です。花火を実現するために、みなさまのお力をお貸しください。
なぜ五條では花火が伝統なのか?
五條伝説の日本最初の花火師 (※五條市大塔支所ホームページより引用許可)
花火大会でおなじみの「鍵屋」「玉屋」という掛け声は、江戸時代に両国川開きの大花火で納涼舟や座敷から飛び交った掛け声が伝えられているものです。「鍵屋」「玉屋」とは、江戸時代に両国川開きの大花火を支えた2件の花火屋の屋号で、花火の掛け声はこの時から使われ続けているのです。現在全国各地で開催されている花火大会の発祥になった催しと言えますが、これを支えた「鍵屋」の初代弥兵衛、実は私の故郷五條市の出身であったと伝えられています。時代は今から350年以上昔の事で、徳川幕府では三代将軍家光の頃と思われます。
この頃の五條新町付近には火薬製造所があったようで、ここで火薬扱いの技術を身に付けた弥兵衛は、吉野川の川原に多く生えている葦の茎に火薬や火薬球をつめ、手持ちの吹き出し花火を考案しました。「火の花」「花の火」「花火」と称して売り出したこの花火はたちまち評判となり、飛ぶように売れるようになったことから、弥兵衛は花火を売りつつ江戸に出て、万治2年(1659年)日