にも「伝統工芸品」を食事の場で使える施設はありますが、そのほとんどが客単価2万円以上の高級店です。
高級店では、一部の限られた人にしか届かない、敷居の高いものに感じられてしまう、料理も高度で実際に家庭でどう使いこなせば良いのかイメージできないという懸念点があります。
軽飲食の場で使用しているお店もありますが、そういったお店では、本当に伝統的な技法で作られた伝統工芸品を見る機会は少ないです。
そこで、職人が使った質のよい伝統工芸品を身近に感じてもらい、家庭でも使ってもらえるようにするため、以下のことに注力してお店を作りました。
CRAFEATの推しポイント
【1】すべて石川県内の伝統工芸品を使用
テーブルウェアは、すべて石川県内の伝統工芸品。料理に合う伝統工芸品をこちらからお客様にご提案。輪島塗をはじめ、九谷焼、ガラス、金箔などを取り扱い、お客様に石川の伝統工芸品をフルに楽しんでもらえるようにします。また、気に入った伝統工芸品を購入できるショップも併設しております。
【2】食材は石川県の地産地消を
料理は、石川県の食材や調理方法を用いて、地産地消を目指します。料理長の奥村仁が自ら目利きして仕入れた食材を、伝統工芸品に盛り付け、最高の形でご提供します。
●料理人:奥村仁について
プロフィール/奥村仁(おくむら じん) 昭和53年生まれ、岐阜県出身
「日本料理 よし川」(愛知県名古屋市)、「日本料理 ばんか」(奈良県大和郡山市)、「暗闇坂宮下 青山(現 日本料理 僖成)」東京都港区などで修業し、石川県金沢市に至る。金沢では、(株)ファーストモータース 飲食事業部にて、複数店舗の立ち上げに料理長として携わる。丁寧ながらも遊び心があり、見て、食べて、話して、自分の持つ全ての感覚で楽しめる料理を作ります。
【3】幅広いニーズ&客層に対応
1階はリーズナブルなコースやアラカルトが楽しめるカジュアルレストラン、2階は完全予約制のレストランとして、幅広いニーズに対応します。また、お子様をはじめ、さまざまな方に楽しんでいただくために最善を尽くします。何かご要望がありましたら、お気軽にご相談ください。
・メニュー例
コース(3300円/税別)
前菜2品(二重箱で加賀野菜などを提供)
メイン3品(魚料理+肉料理+揚げ物)
寿司3貫
止椀(汁物)
【4】石川県の魅力を伝える施設として使用
県内の農産物をアピールするイベントをはじめ、地元の農家さんや漁業関係者、お肉の製造元の方々に無料で貸し出して食材をアピールしていただき、伝統工芸品で食事をしてもらえるイベントを開催します。また、地元の若手の伝統工芸の作り手へのギャラリーを無料レンタルなど、石川の文化発信のために様々なイベントも行う予定です。
【5】自分でも楽しめるよう料理教室を開催
伝統工芸品や石川食材の使い方を提案する、料理教室も定期的に開催します。
【6】オンラインで様々な情報を積極的に発信
来店できないお客様に対しても、オンラインでギャラリーツアー、料理教室など、より伝統工芸品の魅力が発信できるような企画を随時、企画考案していきます。
支えていただいた沢山の方々に感謝
テーブルウェアでもある輪島塗を実際に使って料理を食べてもらい、気に入った器が有ればその場で買うことのできるショップがあるレストランの構想を立てた際、真っ先に頭に浮かんだ料理人が奥村でした。
ちょうど独立を目指して準備をしていた奥村と、新しく事業を立ち上げたい自分との思いが合致し、2人で一からの挑戦を始めた