白川郷・明治創業の小さな宿の大きな夢、『お客様のために館内にお風呂を作りたい』

白川郷・明治創業の小さな宿の大きな夢、『お客様のために館内にお風呂を作りたい』
世界遺産・白川郷にある創業130年以上の老舗旅館・城山館。もともと館内にあったお風呂場が15年前に雪害によって壊れて以来、今日までお風呂場のない旅館でした。館内にお風呂があることは宿としての必須条件ともいえる今。売上がない中での大きな投資に覚悟がいりましたが、皆々様のご支援を力に実現させてください!

に圧し潰されて壊れてしまいました。

写真は現在の壊れたままのお風呂場の様子

修復するにも多額の費用がかかったため、とてもすぐには直すことができませんでしたが、少し落ち着いたら直していこう、そう思っていました。
②妻のうつ病による経営危機

そんな矢先に妻がうつ病を発症。経営状況はさらに苦境に陥り、お風呂修復どころか旅館の存続すら危ぶまれました。(その旅館存続の危機やそこからの復活については、うちの若旦那がこちらに詳しく記しております:「実は廃業寸前だった! ~城山館の軌跡~ 」)

妻のうつ病がよくなってきた頃のツーショット

恥ずかしながら、館内に入浴施設のないまま、これまで旅館として運営をしてきました。

では、お客様のお風呂はどうしてきたのか。

実はありがたいことに、当館の徒歩2分のところに温泉施設があり、そこを外湯として利用することができたので、館内にお風呂がなくてもなんとか旅館を続けることができたのです。

(その温泉施設さんには本当に感謝の想いしかありません)
②夢だったお風呂工事も昨年のコロナで断念!

お風呂が外湯になってしまい、お客様には長きに渡り、ご迷惑とご協力をお願いしてまいりました。

「いつかは自分たちの旅館にもお風呂を!」

宿にとっては当たり前のことが、いつしか私たちの長年の夢となっていました。

大きな借金も完済した2年前、いよいよお風呂を作ろうと、昨年の5月に工事を計画。

工事には大きな費用がかかるため、小さな旅館の私たちには非常に大きな投資にはなりましたが、「これも夢を叶えるためだ」と思い切って決断をしました。

しかし、昨年の3月ごろから新型コロナの拡大が始まり、4月には緊急事態宣言、そして旅館営業の自粛と、とてもお風呂工事をする状況ではなくなり、やむなく断念することになりました。

ひとけのなくなった白川郷の合掌集落

そして、それまで貯めてきた貯蓄も、コロナ禍の赤字の穴埋めに補填し続けたため、貯蓄はほとんど底をつきかけました。

(そんな中、第一回目となるクラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げ、皆様の真心のご支援のおかげで、苦境を乗り越えることができました。今、当館が存続できているのは、皆様のご支援のおかげです。改めて、御礼を申し上げます!本音を申しますと、1年前にもクラウドファンディングを行っているため、今回のプロジェクトを行うことは非常に悩んだのですが、やはり売上が例年の1/3以下の状態が続いている現状では、クラウドファンディングを行うしか選択肢がなく、熟慮の末、今回のプロジェクトを立ち上げさせて頂きました。何卒、ご理解頂けたらと思います。)

コロナが落ちつき、経営が安定するまではお風呂工事はあきらめよう、そう家族で話し合いました。
③予想以上に長引くコロナの影響

昨年の6月の営業再開後、閑散とした予約状況がしばらくは続きましたが、GOTOトラベルキャンペーンや白川村の割引キャンペーンなどのおかげで、9月ごろから満室になることが増えてきて、ありがたくも忙しい日々が続きました。しかし、冬に入りコロナの第三波が大きな影をおとしはじめ、キャンセルが相次ぎ、「また耐え忍ぶ期間」に入ったと痛感しました。

緊急事態宣言の度に送られてくるキャンセル通知の束

規制と緩和が繰り返される度に予約が大きく変動し、私たちの想像以上に長引くコロナの影響に、本当に苦しい思いをしています。
④コロナ禍をチャンスに転換!次の世代に残したいもの・・・

コロナ禍では、周囲を気にすることなく利用できるプライ