ませんでした。
どうしても閉塞感があるこの世の中を、なんとかポジティブに過ごすには、目の前に楽しみを置いていくことだと思います。
小さなことの積み重ねで大丈夫。
というか、むしろ、その方が良い。
小さい試み、ちょっとした楽しみ、きっとそれが日々の活力になる。
そう信じて、やれることを日々やってまいりました。
そして、グレパーはオープンしてから、この1年、本当にたくさんの子どもたちが遊びに来てくれています。
中には、このコロナ禍でまともに部活ができなかったから遊びにきましたっていうバスケ部じゃない子たちもたくさんいます。
そして、毎日遊びにくる子もいます。
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「僕、いつかこのコートに、立ちたい」
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毎日、学校終わりにグレパーに遊びに来てくれているルカくんという小学校4年生の男の子がいます。
そんなルカくんが、初めてシーホースの試合観戦に来てくれて、試合後、この一言を口にしていました。
嬉しかったです。
今、バスケに熱中しているルカくんのような子が素直にそう思ってもらえる。
Bリーグって、全国のバスケ少年たちにとって、そんな夢の場所になっているんですよね!
そして、グレパーが、ルカくんのような子たちの役に立っていると思うと、本当に嬉しいです。
この日、試合後、再びグレパーにご家族で立ち寄ってくれて、バスケやってから帰宅されたそうです。
やりたくなるよな?
わかる!
僕も昔、岡崎で開催された国体とか見た後に、ウズウズして、夕方バスケやったもの。
こんな風にウズウズしてバスケやりたくてたまらないって時に、自由にシュート打てる場所があったらなって思ったあの時の気持ちを全て込めて、グレパーを作りました。
僕が理想としていたグレパーの使われ方のひとつです。
ルカくん、いつもありがとう!
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グレパーが意識する
”お金の使い方”。
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グレパーがまだ構想段階の時から、これはずっと考えていたことですが、無料でコートを開放するには、どこかでそれを補うお金を生まなければいけない。
となると、広告料だ!
駐車場の野立て看板と、フェンス1本1本に入れる広告収入でグレパーの費用を皆んなで支えてもらうというアイデアです。
神社にある旗や石碑に近い考えです。
個人名や企業名が入ることで、グレパーを利用する方々、特に子どもたちの目には常に触れます。
“広告”なので、もちろん宣伝効果もありますが、もう一つ、大きな影響を与えてくださってることがあるなと思っていまして、
それが、
「お金の使い方」
です。
子どもたちは、まだまだこのコートを全力で遊ぶことに精一杯ですが、きっと彼らが大人になった時、この環境は当たり前では無かったことに気付く子も多くいることでしょう。
そして、そんな子たちの中から、グレパーの成り立ちや仕組みに興味を抱く子も現れます。
そして、気付くと思います、あの看板やフェンス1本1本に入っていた名前のことを。
「こんなにも多くの大人に支えてもらっていたんだな」、と。
この子たちは、グレパーに恩返ししなくたって良いんです。
彼らのやり方で、彼らが支えてもらったように、次の世代の子どもたちを支えてもらいたいなって。
そんな時に、こういうお金の使い方があるんだよってのが、どこか潜在意識にでも残ってくれたらなって思っています。
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応