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私たちは外国ルーツを持つ子どもの支援団体です!
日本語学習支援と居場所支援を通じて、外国ルーツの子どもたちをエンパワメントすることを目的としています。
全て大学生のボランティアスタッフが運営しており、2021年6月から事業をスタートさせた新しい団体です!
私たちの団体が社会に対して起こしたい変化は、「多文化共生社会」の完成に微力ながらも貢献することです。
私たちは、外国ルーツの子どもたちに対して、継続的な支援をしていきたいと考えています。活動を通して、子どもたちが言葉の壁に捉われず、自分のやりたいことができ、可能性が広がるよう、日々活動しています。
また、この現状をより多くの世代に発信していきたいと考えています。当該支援関連団体において、高齢化が進んでおり、若い世代の力が必要です。より多くの世代の方がこの社会問題について認知してもらい、関心を持てるよう、情報を発信し続けていく予定です。また、若者が参加しにくいという参入障壁を下げるため、今回は学生が主体の団体を立ち上げることになりました。千葉市国際交流協会と連携している学生主体の外国児童支援団体としては、弊団体が千葉市初となります!
千葉市には、現在約27000人の外国人が居住しています(2020年9月現在)。その中でも、18歳以下の子どもたちが私たちの団体のターゲットです。
彼らが直面する大きな問題の一つとして、「言葉の壁」が挙げられます。
外国から日本に移住した子どもは
「日常会話の習得に2年」
「学校教育についていけるだけの日本語能力習得に5年」
が必要だとされています。日本語の発音を習得して、友達と日本語を普通に話し、すでに日本語を習得したように見える場合であっても、教室での先生の講義や教科書が全く分からないということも多いのです。 そのため、言語能力が不十分であるが故に、学校教育の恩恵が十分に受けられていない児童・生徒がいることは想像に難くありません。
例えば、2016年の千葉県の外国人高校進学率は48%です。これは2018年の千葉県全体の高校進学率(98.8%)と比べると驚異的に低い数字であると言えます。実際に、千葉市内唯一の定時制の公立高校には、市内の外国ルーツの高校生が集中しています。また、仮に高校入試の壁を乗り越えても、言葉の壁は続き、日本語指導が必要な高校生の中退率は9.6%と、その他の高校生平均の1.3%を大きく上回っています。
このような学習面での困難は、彼らの今後のキャリアを大きく狭めてまっています。
また、言葉という心の扉は、他人や社会と交流するためのツール、社会で生活していく上で必要不可欠なスキルです。言語を自由に操れる側からすると想像しにくい点もあるかもしれませんが、言語が通じないまま社会の中で生きていくというのはかなり大変なことです。
また、現在の日本における外国人向け政策は完璧とは言えません。それに対し、私たち日本人だけではなく外国人も声をあげることが大切です。しかし、日本語運用能力が十分でなければ、今の政策は不十分であると声を上げることすら難しくなります。そのような面でも、彼らが日本語を習得することは重要であると言えます。
以上踏まえて本団体では、日本語教室を通して外国にルーツを持つ子どもたちがしっかりと日本語を習得し、今後も日本で生きていくための力を付けることを目的としています。
本団体の立ち上げメンバーの1人が、小学生の頃に外国から日本に移住してきた「当事者」です。