はじめに
はじめまして、千本財団です。このページをご覧いただき有難うございます。
当財団は、2018年よりアジア太平洋出身の留学生に対して返還不要の奨学金を給付する財団として活動を始めました。
日本の大学進学を目指す留学生の多くは、まず日本語学校に入学し、大学受験に備えます。留学生向けの奨学金団体は、大学生・大学院生対象が多く、日本語学校生を支援する団体はほとんどありません。特に東南アジア出身の学生は、日本語学校生の時代もアルバイトをしながら学業に励むケースが多く、中国などの留学生と比較して大きなハンデを背負っています。
日本での私費留学生の70%はアルバイトで生計を立てており、働きながら勉学に励んでいる状況です。アルバイトの内訳は飲食業が全体の40%と最も多く、新型コロナ感染拡大の影響で、シフトが大幅に減り生活に困窮する留学生が増えております。(令和元年 私費外国人留学生生活実態調査より)
特に、もともと日本の大学進学を目指し、日本語学校に在籍しながらアルバイトをしている留学生は大切な受験期間に勉学に集中できない状況が続いており、中には留学継続が困難となる者もおります。
このプロジェクトでは、日本語学校に在籍しながら2022年4月から日本の4年制大学への進学を目指す、アジア太平洋出身の留学生が受験勉強に専念できるよう応援する仲間を募集します。
【支援対象国籍】
インドネシア共和国 カンボジア王国 タイ王国 フィリピン共和国 ベトナム社会主義共和国 マレーシア ミャンマー連邦共和国 ラオス人民民主共和国 アメリカ合衆国 (*但し、アメリカ合衆国については所得制限有。家計所得を年間50,000ドル以下とする)
お金の心配なく勉学に励める留学生を一人でも増やしたい
千本財団は2018年から奨学金事業を開始し、日本の大学進学を目指す日本語学校生がお金の心配なく受験に集中できるよう、現在まで計17名の学生を支援してまいりました。
今回のプロジェクトで支援する留学生たちは、コロナ禍で日本にすぐに入国することが叶わなかったため、2020年春からオンラインで学習し、入国許可がおりた2020年10月~2021年1月までのわずかな期間で来日しております。日本のコロナ感染状況、アルバイト先が見つからないことの不安を乗り越えて来日した、日本で勉強したい意欲が非常に高い留学生たちです。
奨学生の声(1)グエン バオ フン/同志社大学2年生/ベトナム出身 2018年、大きな抱負を持って日本に来た当時の私は、経済的な負担を初めて感じました。各大学の学費を計算したところ、学費が比較的高い私立大学を選ばず、関東地方の国公立大学だけを志望しました。しかし、千本財団のご支援のおかげで、私立大学、近畿地方の大学にも積極的に挑戦しました。その結果、私が現在所属している同志社大学とのご縁を結ぶことができました。また、入学した後も、安心して興味深い分野を学ぶことができました。
更に、コロナ禍で、ストレスが多くたまっていた私は、千本財団の方々と相談して、貴重なアドバイスを頂くことで、気持ちが楽になりました。千本財団は、勉強から生活まで、私をサポートしてくださって誠に感謝しております。この御恩を忘れず、これからも一生懸命頑張っていきたいと思います。
奨学生の声(2)タン ズー シェン/山梨大学3年生/マレーシア出身私はタンズーシェンと申します。マレーシアからの留学生です。今は山梨大学の3年生です。来日する前に、父が仕事中にケガをしてしまって、そのせいで足が折れてしま