はじめに
はじめまして!熱気球ジュニア世界選手権日本代表チームの広報を担当している吉田と申します!
熱気球ってどうやって飛ぶの?熱気球の大会ってどんなことで競うの?そんな熱気球の魅力を皆様にお伝えしていきます!
今めちゃくちゃ熱い熱気球
実物は見たことなくても熱気球を知っている人は多いことでしょう。最近ではYouTuberやドラマで取り上げられ「乗ってみたい!」って思った方も少なくないのではないでしょうか。気球に乗ってふわふわ空中散歩、とても優雅で気持ちいいものです。ただ、これは熱気球のもっているほんの一面にすぎません。実は熱気球、スカイスポーツとして大空で「とあること」を競い合っているのです。
熱気球は風船部分の空気を温めるまたは冷ますことで上下方向に操縦できる乗り物です。一方水平方向の移動はというと風任せなのです。風は高度によって様々な方向に吹いています。地上では北風でも上空1000mでは南風が吹いているなんてこともあります。「事前に気象を予報」、「風船や機器を用いてその場で風を計測」、「パイロットが風を流れでつかむ」この様な一連の流れを通して様々な風をつかみ熱気球をどれだけ正確に操縦できるのかを大空で競うのです。
具体的に言うと大会では目的地となるターゲット(下画像の青いバツ印)が設定されこのターゲットにどれだけ近づけるかを競います。この際「風を把握する力」、「正確に気球を操作する力」そして「地上クルーとの連携・チームワーク」が求められます。
スカイスポーツとしての熱気球最大の魅力は「人同士の戦いでなく自然との戦い」です。どれだけ腕を上げようとも風がないとターゲットには近付けません。その不自由さも熱気球の持つ魅力であり、日々の練習で力をつけた上で自然を味方につけることが大切になってくるのです。風に馴染むこと、それが気球人が最終的に目指すところなのかもしれません。
ジュニア世界選手権
8月にポーランドにて熱気球のジュニア世界選手権が開催されます。”ジュニア世界選手権は30歳以下の若手パイロットのための大会です。選りすぐりの世界各国の若者、50チームほどが熱い戦いを繰り広げます。”そこで我々日本代表が目指すのはもちろん優勝、世界一です。世界一になり「熱気球というスポーツを知ってもらうきっかけにしたい」という思いがあります。初めて空を飛ぶ熱気球を見た時の圧倒的なスケール感と感動そしてスポーツとしての熱気球の持つ熱量をみなさんにも感じて欲しいのです。熱気球の大会は日本国内でも行われており、コロナが落ち着いた後みなさまにもぜひ現地に足を運んでいたただきたいのです。下の画像は2020年の12月に渡良瀬遊水池で行われた大会で実際に撮った写真です。言葉や写真では伝えきれない魅力、あらゆる人を惹きつける光景がそこには広がっています。また我々若い世代が海外の広大な空で世界に挑む様子を通して「コロナで閉塞的な生活を強いられている日本に元気と勇気を与えたい」とも思っております。
日本代表チームとは
先ほども述べたジュニア熱気球世界選手権に挑むために、私たちは熱気球に対する熱意を持った若手で日本代表チームを作りました!
2018年に開かれた前回大会でも、日本代表チームとして大会には参加していました。しかし、まだまだ日本として一丸となって戦うというようなものではなく、パイロット同士が情報共有を行っている程度というのが実状でした。一方、熱気球競技は、世界でどんどん進化していっています。
3年前とは状況が変わり、今では世界の実力