ュ村の活性化を図ります】
人口1400人の小さな村エゼリシュの活性化をクラブの活動を通して行っていきます。その一環として、ホームゲームの際には大々的な広報活動を行い村民に試合を見に来てもらい、スタジアムグルメやフリーマーケットなど、サッカーだけでなく楽しめるスタジアム体験を創造します。また、エゼリシュ村役場と連携し海外企業の誘致や将来的な多機能複合型スタジアムの建設も目指します。
サッカーに励むエゼリシュ村の子供たち
サポーターの皆さん
第一弾のクラウドファンディングの成功によりクラブ存続の危機を脱したエゼリシュですがコロナ禍の中、決して楽観できる財政状態ではありません。昨シーズン途中には、新オーナーをクラブに迎えたものの、ルーマニア国内のスポンサーは依然としてエゼリシュ村役場のみという状況です。
ルーマニアではコロナ終息に道筋が見え、外出時のマスク着用義務や飲食店の時短営業が解除され平穏な日常が戻りつつあるものの、パンデミックの影響は色濃く残り、いまだに苦しい経営を余儀なくされている地元企業がたくさんあります。現地クラブ代表のSodancaやフロントスタッフのUdreaらが懸命に現地企業へのスポンサー営業をしておりますが、契約に至っておりません。
リーガ2(ルーマニア2部)には、国内の名だたる強豪がひしめき合っており、中には1部リーグで優勝経験のあるクラブや数年前までヨーロッパリーグを戦っていたクラブがあるほどです。それぞれのチーム間のレベルの差がとても小さく、これらのクラブは莫大な予算をもとに国内の経験豊富な選手を集め、毎シーズンしのぎを削っています。
このようなリーグに上がっていくこと自体、並大抵なことではなく、全国におよそ100チームあるLIGA3のクラブから毎年昇格できるのはわずか5チーム。昇格に必要な予算も最低3000万円~5000万円と言われており、ルーマニアでこの金額は途方もない数字です。オーナー自ら全ての経費を賄うのは困難であり、様々な形での資金確保が必要と考えております。
名門 Petrolul Ploiesti と Universitate Cluj の一戦(LIGA2)
20/21シーズンはクラブ創立以来初のプロリーグ参戦となりました。新型コロナウイルス感染症の影響で経営の悪化した既存現地スポンサーの撤退や準備期間の不足によりスポンサーや新戦力が見つからない中でのスタートでした。実際に、リーグ登録費やライセンス料などを支払った後のクラブの銀行口座にはわずか45レイ(1200円)しかありませんでした。
周囲の予想通り前半シーズンは困難を極め、10試合を戦い1勝2分7敗で勝ち点わずか5という厳しい結果に、周りではエゼリシュは1シーズンで4部に降格するだろうと囁かれておりました。この時期クラブは運営費用を捻出するのがやっとで、数名の選手を除いた大半の選手に対する給与を支払うことができず、給料の出ない選手たちはモチベーションに欠け、試合でも全く良い結果が出ないという悪循環に陥っていました。前オーナーのChristian Sodanca(クリスティアン・ショドゥンカ)はクラブをなんとか存続させるために家族の貯金を切り崩し、日々のチーム運営にかかる経費を賄っておりました。
VS Ghiroda si Giarmata Vii
VS Gloria Lunca Teuz Cermei
そんな中、ウィンターブレーク中に日本人所属選手である川越武典が、お世話になった前オーナーとクラブ関係者に恩返しをしたいという思