枯葉剤60年―グエン・ドクさんと坂田雅子監督のトーク&シンポジウムを開催したい!

枯葉剤60年―グエン・ドクさんと坂田雅子監督のトーク&シンポジウムを開催したい!
1961年8月10日に米軍が初めて枯葉剤をベトナムにまいてから60年。一人でも多くの方に「平和の尊さ」について考えるきっかけに、ベトナム戦争と枯葉剤被害のドキュメンタリー映画「花はどこへいった」の上映、グエン・ドクさんと坂田雅子監督によるトーク&シンポジウムを開催します。

エンディング

エンディングはHVPFの活動に参画くださっている篠笛演奏家、川口裕子さんによる篠笛の調べをお届けします。
このプロジェクトで実現したいこと

「枯葉剤60年」、今なお続く被害の実態を多くの皆さんに知ってほしいことです。

 ●ベトナム戦争と枯葉剤の被害のこと

 ●枯葉剤被害者とその家族の生きるための闘い

 ●ノーモア ヒロシマ・ナガサキ、ノーモア エージェントオレンジ(枯葉剤)の想いと枯葉剤被害者支援の輪

・8月6日の「原爆の日」に続く8月10日の「枯葉剤被害者の日(エージェント・オレンジDay)」を通して、「いのち尊し」、「核も化学兵器もNO!」という想いをつなぎ、枯葉剤被害者支援の輪を広げたいと思います。

そして、ベトナム戦争の負の遺産を抱えながら、復興・発展へと力強く歩み、成長を遂げているベトナムの今日の姿(Vietnam Now)を知ってほしいことです。
プロジェクトをやろうと思った理由

1998年に広島県内で初めて「枯葉剤被害児救援のためのベトナム民族アンサンブル・チャリティーコンサート」

を開催し、2016年までの18年間に12の市町で計22回の「チャリティーコンサート」を開催するなど、枯葉剤被害児者の支援活動を続けてきました。

 これまでも8月10日の「枯葉剤被害者の日(エージェント・オレンジDay)」のイベントを考えてきましたが、今年、ベトナムに初めて枯葉剤がまかれて60年に当たることから、このイベントを企画しました。「花はどこへいった」は、坂田雅子監督が最愛の夫を亡くした悲しみを乗り越え、制作にかけられた想いへの感動から枯葉剤とは何か、なぜベトナムに、どのようにまかれたのか、その枯葉剤は一体何をもたらしているのか、そして被害者とその家族はどのように生き暮らしているのか・・・・。枯葉剤の真実を捉えることができ、私たち一人ひとりが考えさせられます。

1961年8月10日に米軍が初めて枯葉剤をまいたコントゥム省はグエン・ドクさんの生誕地です。40歳を迎えたドクさんのトークに耳を傾けてください。

このイベントが“平和の尊さ”、“いのちの尊さ”について考えるきっかけになり、一人ひとりが“自分にできる平和を築くためのアクション”を起こし、つなぎ会うことができれば幸いです。
これまでの活動

◇前史(1991年~2008年)

 1991年、ベトナム訪問で枯葉剤被害児との出会い。1998年、枯葉剤実態調査でベトちゃんドクちゃんの暮らすツーヅー病院などを訪問。その年、県内で初めての「枯葉剤被害児救援のためのベトナム民族アンサンブル・チャリティーコンサート」を因島市(現尾道市)で開催。以降、2016年までの18年間に12市町で計22回「チャリティーコンサート」を開催。

2008年の「日本ベトナム国交樹立35周年記念事業」の取り組みを経、翌2009年6月、広島ベトナム平和友好協会(HVPF)を設立。2019年5月、一般社団法人に移行し今日に至る。

■「枯葉剤被害児救援のためのベトナム民族アンサンブル・チャリティーコンサート」

1998年、県内で初めてのチャリティーコンサートを開催。ベトナムで育まれた伝統楽器、唄、民族舞踊は温かく心に染みます。

2016年までに12市町で計22回開催しました。昨年、広島市、東広島市、福山市で開催予定でしたが、「コロナ禍」のためやむなく中止しました。来年秋の公演を計画中です。

チャリティーコンサートの益金で建設したタイビン省のリハビリ施設です。上の写真は2009年に初めて訪れ