
来ました。
漆の字は木なのに木偏ではなく、さんずい。木の下にキズを入れ液が垂れた象形文字の形です。
日本人は古代より漆液を身近に利用して来た歴史があります。
北方(喜多方)地方 は、木材、漆の調達し易い地域であり、各地での生産が始まりました。
様々な技術は伝承され420年以上、時代に必要とされる物づくりを続けております。
漆工芸は漆を育て採取する、塗り刷毛、蒔絵筆、金粉、貝材料など様々など道具、材料を準備して下さる職人、木地師が居られなければ成り立たない総合工芸なのです。
漆器造りは、良質の木材を十分に乾燥さし高度な技術を持って形作られます。
木地に漆を沁み込ませ固め木地と漆が一体と成る。
漆下地を重ね、平滑に研ぎ、漆を塗重ね、時をかけ堅牢な漆器と成る。
どこにも手と考えを疎かにするわけには行かないのです。
【皆さんは「漆器」にどのようなイメージを持っていますか?】
飾って楽しむ芸術品、扱いがわからない、焼き物なの?など、漆器についてわからないというかたもいらっしゃいます。
扱いにくいイメージの漆器ですが、古くは鎧(よろい)や兜(かぶと)、船舶の塗料に漆が使われていたこともあり、意外と弱くないんです!
漆器は堅牢さ(丈夫)と、漆塗りならではの美しい艶が上品に食卓を彩り、自然が生み出した温かさが特徴です。
木には断熱性、保温性があり、温度を和らげ、適温で触れることが出来るのが嬉しいポイントでもあります。
そして、漆の艶やかで深みがある漆の黒は、他では出すことが出来ない、煌びやかな上品な魅力だと思います。
金紛や貝などを使う事で、自然が生み出す煌めきの奇跡が輝き、漆器独特のアートをお楽しみ頂けるかと思います。
使ってこそ漆器の魅力が発揮されますので、
怖がらずに手に触れ、普段の日常で使用して欲しいのです。
☆器を手にした時、冷たい飲み物は、手が冷たくなりにくい。
☆温かい飲み物は、手が熱くならずに飲み物は熱々。
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お客様から多くの嬉しいお言葉を頂いていますが、
初めて漆器に触れた時の感想をご紹介したいと思います。
【初めて漆器に触れて】
伝統工芸品、芸術品、昔の食器、純和風、高級品、使い方がわからない、手入れが面倒・・・
様々な言葉が思い出されますが、日用品として考えると何となく消極的な気持ちになってしまいがちではないでしょうか。
実際私も漆器の街に住んでいながら、上手く活用できない一人でした。
しかし、マルサ漆器製造所さんのこの「変わり塗り猪口」に出会い、漆器に対する思いが180度変わりました!
手にした時の軽くてしっくりくる感覚、口をつけた時の柔らかさや、お酒やそばつゆの入れ物というイメージが強い「猪口」という言葉にとらわれない使い方、意外と簡単なお手入れ方法など、知れば知るほど「毎日傍に置いて使いたい!」と愛おしい気持ちになったのは初めてです。
天然木を使用し、木地の段階からひとつひとつ手をかけ時間をかけてつくられ、芸術品と表現してしまうほどの美しさを持った漆器が、まさか私の日常に新たな明るさと潤いをもたらしてくれるとは!
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【資金の使い道】
今後の新商品開発の経営資金に使わせて頂きます。
漆器が現在まで生活の中で連綿と使われて来たことや、漆の魅力、使う事の嬉しさ、心に伝わる温かさ