はじめに・ご挨拶
初めまして。私はamiami?事業発起人の高野杏実と申します。ご覧くださりありがとうございます。私は知的障害者が創るアートを日本の技術とコラボし、それを日本だけでなく世界中に発信したいと考えています。今からこの事業について説明します。目を通していただけると幸いです。
社会背景
知的障害者のアート作品はたとえ才能ある素晴らしい作品であっても、安価で目立たないところで売られていることが多いものがあります。それは「壁」があるからだと私は考えます。
今日、日本も共生社会へと少しずつ向かっており、明らかな知的障害者への差別は減っているものの、障害者と健常者との「壁」は根強く残っています。例えば、彼らが何かを成し遂げても「障害があるのに」という言葉がつきまとい、「障害があるから」という理由で彼らの全てを説明してしまう現状が多々あります。さらに、健常者の会話では知的障害の話題を出す時も慎重になる人が多いと感じています。「知的障害(者)」という言葉がついただけで、必要以上に構えてしまう人も多いのではないでしょうか。そこには「知らない世界を傷つけたくない」という「健常者」の優しさや戸惑いがあります。しかし結果的に、そのことが「壁」になってしまい、まるで触れてはいけないものとして距離をおくことに繋がっています。
知的障害がある人は、健常者とは意思疎通の仕方や感情表現が違ったり少なかったりします。自身の作品に込めた想いや情熱を、自らの口で語り伝えることが難しい時があります。また、自分が創った作品を他者に発信することも難しいです。そのため、彼らの人生のこだわりが詰まった作品が多くの人々の目に触れる機会がなく、「知的障害者が作った作品」という枠組みに押し込められ、広く知られることがありませんでした。
このプロジェクトについて
amiami?事業とは
amiami?は健常者と知的障害者のユニークな部分をつなぎ合わせる事業を目指します。
健常者と知的障害者は、違いがたくさんあります。障害のある人は健常者に比べて、できること、できないことがはっきりしているようにも思えます。ですが、できることできないことがあるのは健常者も同じです。感情表現の仕方、価値観、感性の違いは、障害の有無にかかわらず存在する「ユニーク」なものです。
私は綺麗な絵を描いたり、作曲したりできません。それでも日常生活で不便さを感じることはありません。
知的障害者の中で私ができないことをいとも簡単にやってのける人もいます。(健常者にももちろんいます。)その一方で、私にできること(例えば目を見て話す、や自分の思いを言葉で伝えるなど)が、彼・彼女らにはとても難しかったりもします。そしてそれはたまたま日常生活でよく使うことだから「障害」となります。
しかし、健常者に色々な感性や価値観があったり、得手不得手、できることできないことがあるようにその違いは「障害」という言葉よりも「ユニークの面白さ」だと感じています。同時に、私にできないことをできる人は尊敬できる人だと感じています。今の社会は健常者同士の個性の違いは自然に普通に感じられるのに、障害者になるとなぜか別次元の話のようになってしまいます。できることやできないことを健常者や知的障害者という枠組みにとらわれず、人のユニークな部分であるくらいに考えられたらきっともっと色々な感性や人と出会えるきっかけになるはずです。
そこでamiami?は下の図のように健常者と障害者が編み目のように重なり合う場所を創る事業としてスター