では沖縄県民に広く親しまれ、伝統芸能としても、島人の心を癒し、奮い立たせるものとして広く浸透しています。
国際通りでのエイサーの様子
伝統と創作
エイサーといっても、大きく分けると「伝統エイサー」と「創作エイサー」の2つに分けられます。
各地の青年団が行う「伝統エイサー」は各地域に根差し、旧盆の時期に自分たちの街を練り歩く「ミチジュネー」を行います。自分の地域の家々に「嘉例(カリー)をつける【縁起をかつぐ】」ため、練り歩きます。
「子供が生まれた」「家を新築した」「今年が初盆」など、人生の節目を迎える家を周り、想いを込めて演舞します。
力強い演舞の伝統エイサー
「創作エイサー」は、1982年に設立された琉球國祭り太鼓を源流に持ち、世界中にエイサーを広め、エイサーの楽しさ、素晴らしさを伝えるために活動しています。
今では様々な地域に創作エイサー団体が設立され、それぞれの目標に向かって活動しています。
世界中にエイサーを広げ、島人の心を広めたのが創作エイサーです。
華麗な演舞の創作エイサー
私たちの地域のご紹介
今や一大観光地となった沖縄県。
その中で、県庁所在地の那覇の中心にある「国際通り」。
私たち国際通り商店街振興組合連合会は国際通りのメイン通りである県道39号線の4つの商店街、約260店舗が連合した商店街連合組合です。
国際通りは、戦後の物資不足が深刻な状況の中、何とかその日の食事を手に入れようと集まった人々によってできた闇市が始まりだと言われています。
荒廃した街に闇市ができ、どんどん人が集まって元気を取り戻し、いつしか国際通りは「奇跡の1マイル」と呼ばれるまでに発展しました。
近年の観光客増加でも、たくさんの方々が訪れとても賑わう通りでした。
しかし、コロナウイルスのまん延により国際通りは大打撃を受け、休業や閉店が相次いでいます。
沖縄の復興の象徴であった国際通りは、今や風前の灯火です。
プロジェクトを立ち上げた背景
今年の3月初め。
2019年まで順調に開催していた「1万人のエイサー踊り隊」ですが、2020年はコロナの為中止、
今年も開催のめどは立たず、ただただコロナの感染状況に翻弄される日々でした。
例年1万人のエイサー踊り隊に出演いただいている団体からは今年の開催状況について問い合わせが
入り始め、連絡を取り合ってみると、活動の場を失い、踊る機会もなくなった団体の方の悲痛なお声を沢山聞きました。
そんなお声を聞き、私たち実行委員で出来るだけコロナに影響を受けない形で1万人のエイサー踊り隊を実施できないかとの思いが募っていきました。
4月に入ると、オンラインでの開催を模索し始めました。
エイサーの躍動感や壮大さを伝えるのに、画面の中だけで伝わるのか。
みんな練習はできるのか。
そもそも撮影や配信など、素人の自分たちにできるのか。
そんな疑問を抱えながらも、「何とか1万人のエイサーをやりたい」という想いで、様々な人に相談し、
やっと開催のめどが立ったのが5月半ばでした。
しかし、いろいろな方と話し、想いを共有していくと、島人のエイサーに対する熱い想いは相乗効果に加速していき、今年はせっかく動画でやるんだから、もっと伝わる、もっと好きになる1万人のエイサー踊り隊をやりたいと思うようになりました。
この機会をプラスにとらえ、1万人のエイサー踊り隊をオンラインで開催することで、
外に出れなくても、沖縄に来れなくても、エイサーを見ることが出来て、さらに今までは知らなかったエイサー演者や支えるスタッフの想いや苦労、私