若狭地方の美しい暮らしを伝える「布絵ギャラリー」を開設したい

若狭地方の美しい暮らしを伝える「布絵ギャラリー」を開設したい
福井県の若狭地方は、海・山・川・湖の自然に恵まれた美しい土地です。若狭地方の美浜町に住む渡辺弘子さんは、祖父母の代からの漁師町の暮らしを布絵で綴り続け、作品は海外でも高い評価を得ています。ぜひこの地を訪れて布絵と自然の素晴らしさに触れて欲しい。布絵ギャラリーの開設を応援してください!

こんにちは。私は、町の観光協会で、観光に関わる多方面のサポートをしています。私たちが住む福井県美浜町は、海と山と、五つの湖・国指定の名勝「三方五湖(みかたごこ)」がある自然豊かな町です。日本海の新鮮な魚介料理を満喫できる宿がたくさんあり、冬は越前ガニ・フグ・ブリが美味しく、元気な女将さんたちが切り盛りしています。海水浴で有名な水晶浜、三方五湖を見下ろすレインボーライン山頂公園からの絶景、最近では三方五湖を自転車で一周する通称「ゴコイチ」も人気を呼んでいます。

しかし、新型コロナの影響で観光業は大きな打撃を受けました。昨年「飲食店と民宿を救ってください」というクラウドファンディングを立ち上げ、おかげ様で多くの皆様のご支援をいただくことができました。しかしコロナ禍は続き、まだ先行きが見えない状況です。

私たちは、若狭地方や美浜町を訪れていただいた皆様に、観光やスポーツにとどまらない、若狭の暮らしの文化に触れて楽しんでいただきたいと「渡辺弘子布絵(ぬのえ)ギャラリー」の開設を計画していました。しかし予期せぬコロナの襲来により、その資金調達に頭を悩ませています。そして、この「渡辺弘子布絵ギャラリー」開設のためのプロジェクトを立ち上げました。

布絵には、人を笑顔にする力がある

コロナ禍で観光客が激減し「何とかしなれば!」と模索していましたが、三方五湖を自転車で一周する「ゴコイチ」をされる方が少しずつ増えてきました。最近は、サイクリングガイドとして自転車でお客様と一緒に走ることもあります。その際、久々子湖沿いの早瀬という集落にある渡辺弘子さんのお宅にお邪魔して、布絵を見て頂いたことがあります。そのお客様の嬉しそうな笑顔。私は「布絵には、人を笑顔にする力がある」と再確認しました。

あたたかな布絵と美しい美浜町にぜひ会いに来てください

美浜町を訪れた方々に渡辺弘子さんの布絵を見て頂くために、「ギャラリーを作りたい」という思いは以前よりより強くなりました。「ゴコイチ」や美浜町に観光で訪れた方が立ち寄っていただけるギャラリーです。

渡辺弘子さんは、古布(こふ)を用いて美浜町や若狭の暮らしをテーマに布絵作品を作り続けている方です。郷土愛溢れる渡辺弘子さんの布絵を見ると、大人も子供もとても幸せな気持ちになります。そこには「日本の原風景」があります。布や手芸の好きな方、歴史や地方文化に興味のある方も楽しめる作品です。布絵は実物を見ると布のもつ力が伝わり感動がさらに増します。ぜひ渡辺弘子さんの布絵と美しい美浜町に会いに来てほしいのです。

渡辺弘子さんの思いの詰まった作品をご紹介しながら、このプロジェクトについて伝えたいと思います。

■歓び 1990年制作(141×184cm)

⬆️渡辺弘子さんの布絵は大胆な構図でありながらとても繊細なテクニックが施され、
見る人を釘付けにしてしまいます。
美浜町の暮らしを、次世代に布絵で伝えたい。作品は100点以上

渡辺弘子さんは、1943年、漁業や商工業の港町として栄えた福井県美浜町早瀬(若狭地方にある町)に生まれ、地元に嫁ぎました。独学で「布絵(ぬのえ)」制作を始め、日本中で地域独自の生活文化が薄れて行く中で、神仏や伝統的な生活文化を大切にした美浜町の暮らしを次の世代に布絵で伝えたいと、約30年に渡り制作を続け、作品は100点を超えます。クチコミで作品の素晴らしさが広まり、地元を始め国内外で展覧会を行うようになり、フランスでも高い評価を得ました。

⬆️渡辺弘子さんの制作風景

漁業の中心地だった早瀬

渡辺