【沖縄発】目指せ全国展開!産後のママパパにおしゃれなラウンジ&産後ケア専門施設を

【沖縄発】目指せ全国展開!産後のママパパにおしゃれなラウンジ&産後ケア専門施設を
病院や助産院とは違う、気軽に赤ちゃん連れで立ち寄れるカフェのような助産師がいる場所を作ります。出産後退院したママと赤ちゃんを継続的にサポートする産後ケア施設と併設し、周りの人と助け合う子育てができる場所にします。さらに、独自のアプリを使用し予約、決済、残席確認ができる新たな魅力の詰まった場所です。

はじめに・ご挨拶

 みなさんこんにちは。わたしは沖縄県の大学病院で4年間産科・NICUの助産師として勤務し、現在大阪府の市立病院で助産師をしている島袋綾香(旧姓:上原)です。病院では出産や育児のお手伝い、妊婦さんへの妊娠中の過ごし方のお話などさせていただいています。

 出産し病院を退院された方も、その後元気に育児されているかなーと思う日々です。

 新生児(生まれて28日以内の赤ちゃん)の育児は2〜3時間に1回以上の授乳とおむつ交換を始め、これまでに経験したことない生活リズムになります。1人で育児なんてとてもハードなことで、ましてや育休が取れない夫や祖父母が支援者であれば、気を遣ってしまい思うように頼れないこともあります。新生児の育児を経験したことがなければ到底想像できるような生活ではないため、どれだけサポートが必要かを周囲に理解してもらうのは難しかったりします。

 産後うつや虐待は育児疲労などが蓄積すると誰にでも起こりうることであり、その産後のサポートにもっと力を入れようと、現在国をあげて産後ケア事業の拡大に乗り出しています。

 大阪府は産後ケア事業が活発で、実際に働く私も支援者がいない方や育児不安が強い方に、続けて支援できることに大きな価値を感じました。しかしそれと同時に、様々な都合で利用を希望したすべての方が受けられるわけではない現状もあります。必要とするすべての人々に産後ケアを届けるにはどうしたらいいのだろうか。私の出した答えは、産後ケア事業の認知度拡大と専用施設を運営できる組織作りです。

 そこでまずは地元沖縄で産後ケア事業を普及させるべく、シェアワークオフィスの立ち上げを経験し、施設管理やイベント運営のスキルを持った夫と共に “産後ケア施設 zeroplace” を開設・運営・展開し、産後ケア認知度拡大を目的としたzeroplace合同会社を立ち上げました。会社として設立した理由は、妊婦さんや子育てをしている方だけでなく、社会全体に産後ケアに関わる「妊娠・出産・子育て・男女の体に関すること」などを伝えたいという思いと、社会課題の解決を目的とした社会的企業として、持続可能な収益事業に挑戦したいという想いがあったからです。
このプロジェクトで実現したいこと

 zeroplaceは、“産後の自分時間をここで”をコンセプトにしたラウンジ併設型の産後ケア施設です。赤ちゃんを連れて、パートナーや友人と気軽にコーヒータイムが過ごせるラウンジエリアと、おしゃれな空間で助産師に赤ちゃんを預けて休んだり授乳相談などができるミッドワイフエリア(産後ケアスペース)から構築されます。*ミッドワイフ=助産師

 ラウンジエリアはフルフラットで柔らかく、赤ちゃんを寝かせることができるエリアで、夫婦でも訪れることができるようジェンダーレスな空間づくりに配慮しています。加えて、ベビーマッサージやマタニティヨガなどを実施したい方のイベントスペースとしても利用できます。また、産後ケアで利用できるベビールームも併設されています。

 ミッドワイフエリアでは、助産師による産後ケアが受けられます。出産後、「赤ちゃんの授乳量が足りているのかわからない」「授乳しても寝てくれなくてどうしたらいいかわからない」などの思いを抱えて退院される方もいらっしゃいます。退院後も継続して助産師に質問したりケアを受けたり、赤ちゃんを預けて休む時間を確保したりし、自分時間を過ごすことができるのが産後ケア最大の魅力です。産後ケアは主に病院や助産院で受けられますが、もっと気軽に足を運べる場所