【土づくりから食卓まで】じいちゃんとセイサイと僕の未来をつなぐ物語

【土づくりから食卓まで】じいちゃんとセイサイと僕の未来をつなぐ物語
じいちゃんと僕、山形の伝統野菜“青菜(セイサイ)”と僕の2つの関係を重ね合わせ熱い想いと覚悟を胸に、新たなプロジェクトに挑戦します。歴史や伝統を大切にする想い、「継ぐ」「繋ぐ」をテーマとして、山形県山形市飯塚町の若手農家が伝統、歴史を紡ぎ繋ぎ、セイサイとじいちゃんの未来を引き継ぎます。

はじめまして。数あるプロジェクトの中からこのページを見てくれてありがとうございます。

山形の“きゅうりの里”と呼ばれている飯塚町 。

農業が盛んな小さな町に住む27歳若手農家、神保拓磨(じんぼたくま)です。

僕の師匠である「じいちゃん」が残した歴史を繋ぐため、本格的に農家としての「生き方」を選択し、

26年間お世話になった「佐藤」の姓から、じいちゃんの「神保」の姓を受け継ぐ決断をしました。

このままだと僕は「じいちゃんの代わり」でしかない…

でもそんなのは絶対イヤだし、負けたくない…

僕は僕らしくありたい…

そこで、じいちゃんを超えるために、

僕の想いに共感してくれた幼馴染みのデザイナー達と一緒に

『ステップちゃいるどPROJECT』を発足しました。

名前の由来はじいちゃんを「継ぐ」歴史を「繋ぐ」ということをテーマに連想して、

継ぐ・繋ぐ → 継子(つぐこ・ままこ) → step child → ステップちゃいるど

そう、話題の「鬼滅の刃」に出てくる「柱」直属の弟子にあたる言葉「つぐこ」ですね。

この「つぐこ」に「じいちゃんから承継した生き方」「歴史を受け継ぐ」を掛け合わせ、

このプロジェクト名を付けました。

まずはこのプロジェクトの第1弾として、

僕の大好きな山形の伝統野菜“青菜(セイサイ)”のあれこれを全国のみなさんに発信していきます。

そんな熱い想いを形にして、皆さんにも共感してもらえたらなと思います。

今は「熱い想い」と「覚悟」だけで農家としてチャレンジしていますが、

人生の半分以上、農家とは関わりがありませんでした。

 山小屋(大江町古寺案内センター)を経営しながら板前として料理の腕を振るう父、父のサポートをしながら様々な仕事をする母、工業高校に進学しJ Rに就職した兄、保育士の夢を叶えた妹。

僕の小さな頃の将来の夢は「サッカー選手」でした。

小中高と青春を全てサッカーに費やし、心身ともにベストなコンディションで挑んだ高校最後のインターハイでは、ベンチ入りする選手に選ばれるも目立った活躍なく、悔し涙を流した現役最後の夏。

“やると決めたら最後までやり通す”と決心していたサッカー人生に自らの手で終止符を打ちました。

サッカーで食っていくことができない現実を悟って挫折し夢破れていた僕に残されたのは、10年という長いサッカー人生を最後まで見守ってくれた頑固で真っ直ぐな父の背中 でした。

父さんにできたなら僕にも出来るはず…

でも全く同じ道では僕らしさがない…

他に好きで学べることは…

そんな時、農家のじいちゃんの力仕事を手伝って言われた「ありがとさまな〜」の一言。

農家のじいちゃんや他のじいばあの力にも、なれるかもしれない…

身近な人の影響を受け、そんな想いを抱えながら調理と介護福祉の2つを勉強できる

専門学校に通うため上京します。

専門学校を卒業する数ヶ月前、山形にUターンし就職すると決めていた僕は、山形で有名な割烹料理屋さんに住み込みで3日間インターン生として働きました。

朝から晩までお皿や食材、調理器具を洗うような常に水に触れる作業が続き、肌の弱かった僕の手は3日でボロボロになってしまいました。

料理の仕事をやりたいけれど日に日にボロボロになる手を見て、

初めて身体的理由で調理の道を断念します。

僕に残された道は一つ。

介護福祉の資格を生かし、介護施設で働く決断をしました。

就活はスムーズに進み、あっという間に内定をいただき働き始めます。

社会人になる