35年の節目に、北摂愛あふれた”まち本”をつくりたい!

35年の節目に、北摂愛あふれた”まち本”をつくりたい!
大阪・北摂の地域情報紙シティライフが、創刊35年の節目に北摂のまちの魅力を深堀りする本をつくります。メインテーマは「北摂愛」。サブテーマである「五感」を切り口に、北摂の魅力を深堀りする1冊をお届けします!

はじめに・ご挨拶

はじめまして。私たちは大阪・北摂で地域情報紙「CityLife(シティライフ)」を発行しています。2エリア版で32万部、月刊で発行するフリーペーパーです。また、日本最大級の環境イベント「ロハスフェスタ」や、「ラーメンEXPO」 「カレーEXPO」「チーズEXPO」といった食のイベント、子育て中のママに向けた「マムフェスタ」といったイベントなども開催しています。

地域情報紙「City Life」。毎月1回発行しています

情報紙シティライフは1986年に北摂で創刊し、今年で35周年を迎えます。私たちが大事にしているのは、「人と人、人と店、人と企業をつなぎ、まちを元気にすること」。このモットーを胸に、地域の皆さまとのかかわりを大切にしてきました。創刊時はリサイクル情報からスタート、翌年には現在のロハスフェスタの原型ともいえる、北摂初のガレージセールを開催。その後はムック本の発売、住まいづくりの冊子の発行など、地域の皆さんと共に独自の文化圏を創造してきました。

万博記念公園で年2回開催「ロハスフェスタ」
このプロジェクトで実現したいこと

この度、創刊35周年を記念して北摂の魅力を1冊にまとめたまち本を発行します! テーマは「地元愛」。北摂という場所に根付いた人々の思いが詰まった1冊にしたいと考えています。それを読む地元の人には、改めて郷土の良さを思い出してほしい、地域外に住む人には北摂の魅力を知ってほしい。北摂に興味を持つ全ての人が、「この本でもっと北摂を好きになった」と思えるものをつくりたい!と考えています。過去に出版したムック本そしてサブテーマは「五感」。

地元で頑張ってる人たちに「聞く」、美術や芸術を「見る」、ものづくりや伝統に「触れる」、地元野菜や老舗を「味わう」、商店街やお店に集う人たちからの雰囲気を「匂う」――。人々が持つ感覚とリンクさせて、異なる切り口で北摂を紹介していきます。
プロジェクトを立ち上げた思い

まち本=地元愛は当然といえば当然ですが、そこにはシティライフ編集部の強い思いがありました。

2011年・東日本大震災で被災した岩手県・陸前高田市と大阪府・高槻市をつないだ出来事を取材したときのことです。

陸前高田市は、和太鼓のイベント「全国太鼓フェスティバル」の開催地。「いのちは鼓動からはじまる」をキャッチフレーズに、毎年全国から和太鼓チームが参加し、元気な太鼓の音を響かせていました。しかし東日本大震災で状況は一変。イベント再開はおろか、復旧の目途も立たない状態。そんな時、津波で約8割が壊滅状態になった同市の太鼓グループ「氷上共鳴会」から、高槻市のグループ「高槻太鼓」の元へメールが届きました。内容は、苦しい現状を伝えるとともに、全国の太鼓グループへの激励、そして「元気な命の鼓動を私たちにください」とのメッセージが。震災直後の自粛ムードの中、「高槻の元気を陸前高田へ」との思いを込め「たかつき和太鼓フェスティバル」を開催しました。

シティライフ編集部が取材した記事。「高槻まつり」の冊子に掲載

その後に開かれた「高槻まつり」では、氷上共鳴会を招待して高槻太鼓とのセッションも行われました。氷上共鳴会の1人にお話しを聞くと「まちは無くなっても、今まで築いた文化はなくしたくない。人との絆から文化を復興したい」とおっしゃいました。文化を失うことは、人の心まで奪われることになってしまうのだ、と。今でも毎年、太鼓の演奏を行う「高槻まつり」には、心の故郷「ふるさと」でありたいという思いが込められています。

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