ていました。
保健所がないタイでは、国による殺処分はないものの、犬猫の生存はその地域の人々に委ねられています。
また、日本みたいに保健所が里親を募集するような施設もないので、猫を飼いたい方はブリーダーや知り合いの子猫を譲ってもらうので、本当に助けが必要な猫に手を差し伸べられにくいのが現状です。
そんなタイの現状を知り、自分でも何かできる事はないかと、猫の保護から里親探しの活動を始めました。
野生の猫でも幸せに生きている猫もいるので、保護の対象を「自力で生き続けることができない猫」とし、保護活動を始めました。
保護時の様子。毒殺された母猫のそばには4匹の子猫達がいたそうです。心優しい地域の方が保護してくださり、この写真を見て私は毛布と湯たんぽを持って急いで現場に保護しに行きました。
日常の移動はバイクなので、バイクの荷物入れに猫餌を常備し、道端でやせ細っている猫を見つけては餌をあげ、その後も毎日様子を見に行ったりしていました。
そんな中、SNSの投稿で「子猫だけが取り残されていて、親猫がいません。誰か助けてください。」
という投稿があり、場所も近かったので保護しに行ったのが子猫の保護活動の始まりでした。
その方がいうには、周りには大型犬がたくさんいるので子猫がいつ噛み殺されてしまうか心配だったそうです。
後々自分で調べて分かったのですが、犬やオス猫は赤ちゃん猫をおもちゃと勘違いし、遊んでしまうようです。
おそらく、母猫は子猫を生んだ数日後、大型犬に遭遇してしまい、子猫を置いて逃げてしまったようです。
幸い、保護してくださった時点で子猫にはケガはありませんでした。
この子猫の保護がきっかけで、現在まで計10匹の子猫を保護し、6匹はSNSを通じて里親さんの元へ届けることができました。
保護活動を開始して、初めて里親さんの元へ行った元気な生後2ヶ月の子猫2匹。
子猫の保護猫活動を始めて半年後、大きな問題が発生しました。
それは、里親さんが見つからない子猫がいるという事です。
私にとってはみんなかわいい猫達なのですが、柄によっては好きではないので里親が見つからないという事態がおきてしまいました。
後程わかったのですが、特に黒猫はタイでは【不幸を呼ぶ猫】として嫌われているとのことでした。
また生後3ヶ月を過ぎると、里親募集を呼び掛けても貰い手が見つからない事態も起き、現在では4匹の保護猫が私の元で元気に暮らしています。
現在わが家で生活している黒猫2匹。
引き取り手が見つからなかった保護猫はうちで飼っていくと決め、ワクチン接種、避妊手術を既定の年齢になったら行っています。
4匹の病院通院代は莫大な金額となり、餌や猫砂の費用もかかってきます。
今までは自費ですべてまかなってきたのですが、長く続くコロナウィルスが仕事にも影響をし始め、4匹の生活を守っていくのがやっとな状況にまで来てしまいました。
4匹の猫たちを受け入れたことには後悔はしておりません。
助けた命を見届けていけるのは幸せな事ですし、猫本人にとっては柄によって里親さんが見つからなかったことは関係のないことです。
ですが、今私が現状維持で今いる猫達を守っている間にも、また野生で生まれてくる子猫がいます。
その中には自力で生活していけない子猫もたくさんいます。
今後もこの保護猫活動を続けていくにはやはり資金が必要です。
そんな時、このクラウドファンディングを知り、皆様のお力をお借りしようと思いました。
ご支援していただいた資金は下記の通り使わせて